副とは、そう/補佐する/主に従うなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、刀部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 副 | |
---|---|---|
読み | 音読み | フク 《外》ヒョク 《外》フウ |
訓読み | 《外》そ(う) | |
部首 | 刀部 | |
画数 | 総画数 | 11画 |
部首内画数 | 刀部9画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検7級 | |
日本語能力検定 | JLPT N2 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『副』の字には少なくとも、副・ 副・ 副・ 副うの4種の読み方が存在する。
意味
- そう。補佐する。主に従う。対義語:正「副業・副将・副審・副腎・副長・正副」
- 添える。つけ加える。対義語:主・正「副菜・副賞・副葬」
- 控える。写し取る。予備をもつ。対義語:正「副本・正副」
- 伴う。付随する。二次的な問題。「副因・副作用」
副の用法:四等官制
四等官制【しとうかんせい】とは、律令制度における四階級で構成された官司体系。日本には大宝律令で導入され、官制の礎を築いた。
官職 | 長官 | 次官 | 半官 | 主典 | |
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読み (当て字) |
かみ | すけ | じょう | さかん | |
官 | 神祇官 | 伯 | 副 | 祐 | 史 |
太政官 | 大臣 | 大納言 参議 |
少納言 弁 |
外記 史 |
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省 | 卿 | 輔 | 丞 | 録 | |
職 | 大夫 | 亮 | 進 | 属 | |
寮 | 頭 | 助 | 允 | 属 | |
司 | 正 | – | 佑 | 令史 | |
弾正台 | 尹 | 弼 | 忠 | 疏 | |
衛府 | 督 | 佐 | 尉 | 志 | |
大宰府 | 帥 | 弐 | 監 | 典 | |
国 | 守 | 介 | 掾 | 目 | |
郡 | 大領 | 少領 | 主政 | 主帳 |
熟語
副菜【ふくさい】
[料]主食以外で、主菜に次ぐ副食物。
野菜やイモなどを主材料とする酢の物・漬物など。いっぴんりょうり(一品料理)。
副大臣【ふくだいじん】
[英語]seniorviceminister
。
副振動【ふくしんどう】
[英語]secondaryundulation
[地]入り江・湾内や湖などで発生する、数分から数時間持続する海面・湖面の大波。気圧変動・地震や風などの影響で発生している考えられ、それらの振動に対して二次的であるとして「副振動」と名付けられた。
日本では「あびき」として知られる。
副腎機能不全【ふくじんきのうふぜん】
[病]あじそんびょう(アジソン病)
。
慢性副鼻腔炎【まんせいふくびくうえん】
[英語]chronicsinusitis
[病]蓄膿症(チクノウショウ)の一種。粘膜(ネンマク)におおわれた副鼻腔内に膿(ウミ)がたまる化膿性炎症。悪臭ある膿性の鼻汁分泌があり、頬部が緊張して、重圧感・頭痛・嗅覚障害・記憶力減退などをともなう。
文字コード
「副」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+526F |
---|---|
JISX0213 | 1-41-91 |
戸籍統一文字番号 2 | 024540 |
住基ネット統一文字 | J+526F |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 744 |
新大字典4 | 講談社 | 1243 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 928 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 2097 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 916 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「副」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「副」についての総括
- 副の画数 :11画
- 副の部首 : 刀
- 副の読み方:フク・フウ・ヒョク・そう
- 副の意味 :そう/補佐する/主に従う
以上で「副」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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