「目」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、め/眼/光を受けとる感覚器などの意味をもつ漢字。5画の画数をもち、目部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「目」
字体
読み 音読み モク
《中》ボク
訓読み
《高》
《外》かなめ
《外》まなこ
部首 目部
画数 総画数 5画
部首内画数 目部0画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検10級
日本語能力検定 JLPT N4

書き方・読み方

書き方

目_書き方
目の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、モクボクまなこかなめの6種の読み方が存在する。

意味

  1. め。けとる感覚器。
    • モク。「目前・耳目・眉目・盲目」
    • め。「目薬・目玉・夜目(よめ)・横目」
  2. る。つめる。
    • モク。「目撃・目送・目測・刮目(かつもく)・着目・注目」
  3. 見当をつける。ねる。
    • モク。「目次・目的・目標・目録・題目・名目」
  4. かなめ。要点。要所。
    • モク。「眼目・要目」
  5. な人物。
    • モク。「頭目」
  6. 分類区分。
    • モク。「科目・項目・綱目・種目・条目・品目」
  7. 現在。すぐく。ただ
    • モク。「目下・目前」
  8. 体面。態度。つき。
    • ボク。「面目・真面目」
  9. や模様などの
    • め。「網目・板目・折目・筋目・畳目・木目」
  10. 法令項目のつ。
    • モク。「第一目」
  11. 国司の第四等官。主典。
    • さかん。「伊勢大目・伊勢少目」
  12. 《囲碁》つ場所。
    • モク。「目数・一目・岡目八目(おかめはちもく)」
    • め。「駄目」
  13. 《生物学》生物の分類階級のつ。
    • モク。「鯨偶蹄目・食肉目・霊長目」
目【め】
  • 英語:アイ(eye)。
  • ドイツ語:アオゲ(Auge)。
  • イタリア語:オッキオ(occhio)。
  • スベイン語:オホ(ojo)。
  • トルコ語:ゴーズ(goz)。
  • 中国語:眼睛(yanjing)。
  • サンスクリット語:ネトラ(netra)。
  • 目の用法:四等官制

    四等官制【しとうかんせい】とは、律令制度における四階級で構成された官司体系。日本には大宝律令で導入され、官制の礎を築いた。

    四等官制の種類
    官職 長官 次官 半官 主典
    読み
    (当て字)
    かみ すけ じょう さかん
    神祇官
    太政官 大臣 大納言
    参議
    少納言
    外記
    大夫
    令史
    弾正台
    衛府
    大宰府
    大領 少領 主政 主帳

    目の用法:法令形式(本則)

    法令形式(本則)【ほうれいけいしき】とは、法令や規則、契約書の内容を書き並べた構造体系。日本の法律はこの形式で記述されている。

    法規本則の構造
    項目 英語
    Part
    Chapter
    Section
    Subsection
    Division
    Article
    Paragraph
    item

    目の用法:五官・五感

    五官・五感【ごかん】とは、外界から受け取った刺激を感知するための五つの感覚器官、および五つの感覚意識。五行に通ずる。実生活における感覚から「舌」の代わりに「皮膚/」や「」、「」を五官とする場合もある。

    五官・五感の種類
    五行
    五官 感覚器官 ()
    五感 感覚意識

    目の用法:分類階級(生物)

    分類階級(生物)【ぶんるいかいきゅう】とは、生物学における分類体系の一説。全生物を階級で分類する。より細かく分類する際には階層間に別の補助階層を配する。上位の補助階層として「」「」、下位の補助階層として「」「」「」が存在する。

    生物分類階層の一覧
    階層名 読み 英語
    ドメイン () いき domain
    かい kingdom
    もん phylum,division
    こう class
    もく order
    family
    ぞく genus
    しゅ species

    熟語

    四字熟語

    「目」の漢字を語中にもつ四字熟語16種を表にまとめる。

    「目」が入る四字熟語
    相碁井目あいごせいもく 一目十行いちもくじゅうぎょう 鳶目兎耳えんもくとじ
    岡目八目おかめはちもく 魚目燕石ぎょもくえんせき 飛耳長目ひじちょうもく
    眉目温厚びもくおんこう 眉目秀麗びもくしゅうれい 明目張胆めいもくちょうたん
    面目一新めんもくいっしん 面目躍如めんもくやくじょ 網目不疎もうもくふそ
    目指気使もくしきし 目食耳視もくしょくじし 目挑心招もくちょうしんしょう
    夜目遠目よめとおめ

    目【め】

    英語:アイ(eye)。
    ドイツ語:アオゲ(Auge)。
    イタリア語:オッキオ(occhio)。

    羽目【はめ】

    [Romaji]hame

    [建]外壁を板張りにすること。また、その仕上げ。
    通常は板を水平に張り(横羽目)、縦に張る(縦羽目)こともある。

    木目【きめ】

    [建]もくめ(木目、杢目)

    目黒【めぐろ】

    [Romaji]Meguro

    [鳥]めぐろ(メグロ、目黒)
    [京阪方言]「まぐろ」の一種。
    めぐろく(目黒区)
    [交]めぐろえき(目黒駅)

    赤目【あかめ】

    赤く充血した目。病気・疲労などのため、眼の結膜(モウマク)が充血して赤く見えること。
    [魚]あかめ(アカメ、赤目)
    [写]ストロボやフラッシュをたいた写真で、人の目が赤く写ること。

    文字コード

    「目」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「目」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+76EE
    JISX0213 1-44-60
    戸籍統一文字番号 2 258550
    住基ネット統一文字 J+76EE

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「目」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 6366
    新大字典4 講談社 10626
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 7707
    大漢和辞典6 7 大修館書店 23105
    大漢語林8 大修館書店 7501

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第1学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第1学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第1学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第1学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「目」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「目」についての総括
    1. 目の画数 :5画
    2. 目の部首 : 目
    3. 目の読み方:モク・ボク・め・まなこ・ま・かなめ
    4. 目の意味 :め/眼/光を受けとる感覚器
    以上で「目」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

    おねがい
    誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。