「伯」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

伯とは、おじ／おば／父母の兄／姉などの意味をもつ漢字。7画の画数をもち、人部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校在学中レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『伯』の字には少なくとも、伯バク・ 伯ハク・ 伯ハ・ 伯はたがしら・ 伯かしら・ 伯おさの6種の読み方が存在する。

意味

1. おじ。おば。父母の兄／姉。対義語：叔「伯父・伯母」
2. 兄弟姉妹の中の最年長者。「伯兄・伯叔・伯仲」
3. 神。「河伯(かはく)・箕伯・風伯」
4. かしら。諸侯を率いる長。頭に立つ者。「侯伯・方伯」
5. 芸に秀でた者に対する敬称。「画伯・詩伯」
6. 五等爵の第三位。「伯爵」
7. 《律令制》神祇官の第一等官。長官。「神祇伯」
8. 伯耆国(ほうきのくに)の略称。「伯州・因伯」
9. 伯剌西爾(ブラジル)の略称。「日伯・米伯」

伯の用法：伯仲叔季

伯仲叔季【はくちゅうしゅくき】とは、兄弟姉妹の順序を示す語。生まれた順に対応した字(あざな)が付けられる。

伯の用法：四等官制

四等官制【しとうかんせい】とは、律令制度における四階級で構成された官司体系。日本には大宝律令で導入され、官制の礎を築いた。

伯の用法：五爵

五爵【ごしゃく】とは、古代中国発祥の五段階の爵位制度。貴族や功労者に与えられる栄誉ある称号。五等爵。

伯の用法：山陰道(行政区画)

山陰道(行政区画)【さんいんどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の京都府北部、兵庫県北部、鳥取県、島根県にまたがる地域をさす。

熟語

四字熟語

「伯」の漢字を語中にもつ四字熟語4種を表にまとめる。

佐伯【さいき】

[Romaji]Saiki

さいきし(佐伯市)
[古]さいきちょう(佐伯町)
。

夏伯【かはく】

[中国語]Xiabo

伯夷【はくい】

[中国語]BoYi／Boyi

伯備【はくび】

[Romaji]Haku-Bi

伯耆(ホウキ)と吉備(キビ)の国。
伯耆は鳥取県西部、吉備は大化改新後に前・中・後に分けられ、備前(ビゼン)は岡山県南東部・備中(ビッチュウ)は岡山県西部・備後(ビンゴ)は広島県東部にあたる。
伯備線：はくびせん(伯備線)
。

伯叔【はくしゅく】

父の兄(伯)と、父の弟(叔)。伯父と叔父。
兄と弟。

文字コード

「伯」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「伯」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。