因とは、もと/事の起こる元/由来などの意味をもつ漢字。6画の画数をもち、囗部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 因 | |
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読み | 音読み | イン |
訓読み | 《高》よ(る) 《外》ちな(む) 《外》ちなみ 《外》よすが |
|
部首 | 囗部 | |
画数 | 総画数 | 6画 |
部首内画数 | 囗部3画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検6級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『因』の字には少なくとも、因・ 因・ 因る・ 因・ 因むの5種の読み方が存在する。
意味
- もと。事の起こる元。由来。対義語:果「因子・原因」
- よる。頼る。もとのままに従う。「因習・因襲」
- 基づく。従う。「因襲・因循」
- ちなむ。由来する。
- わけ。よすが。理由。
- 因幡国(いなばのくに)の略称。「因州・因伯」
因の用法:山陰道(行政区画)
山陰道(行政区画)【さんいんどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の京都府北部、兵庫県北部、鳥取県、島根県にまたがる地域をさす。
山陰道 | ||
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律令国名 | 州名 | 略字 |
丹波国 | 丹州 | 丹 |
丹後国 | 丹州 | 丹 |
但馬国 | 但州 | 但 |
因幡国 | 因州 | 因 |
伯耆国 | 伯州 | 伯 |
出雲国 | 雲州 | 雲 |
石見国 | 石州 | 石 |
隠岐国 | 隠州 | 隠 |
熟語
四字熟語
「因」の漢字を語中にもつ四字熟語5種を表にまとめる。
因果因縁 | 因果応報 | 因果覿面 |
因小失大 | 善因善果 |
因幡【いなば】
[Romaji]Inaba
[歴]旧国名。山陰道八ヶ国の一国。現在の鳥取県の東部。因縁【いんねん】
[仏]物事の原因と、その原因を成り立たせて結果を生じさせる機縁(キエン)。
単に「えん(縁」とも呼ぶ。じゅうにいんねん(十二因縁)。
保因者【ほいんしゃ】
[英語]carrier
[2]きゃりあ(キャリア)。
因島/因ノ島【いんのしま】
[Romaji]Innoshiam/InnoShima
[地]瀬戸内海中部、芸予諸島の一島。全島、広島県因島市に所属。
西瀬戸自動車道により本州・四国に連絡。
対立因子【たいりついんし】
[生]たいりついでんし(対立遺伝子)
。
文字コード
「因」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+56E0 |
---|---|
JISX0213 | 1-16-88 |
戸籍統一文字番号 2 | 053630 |
住基ネット統一文字 | J+56E0 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 1448 |
新大字典4 | 講談社 | 2458 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 1785 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 4693 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 1722 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「因」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「因」についての総括
- 因の画数 :6画
- 因の部首 : 囗
- 因の読み方:イン・よすが・よる・ちなみ・ちなむ
- 因の意味 :もと/事の起こる元/由来
以上で「因」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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