司とは、つかさ/役目を担う団体/役所/官庁などの意味をもつ漢字。5画の画数をもち、口部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 司 | |
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読み | 音読み | シ 《外》ス |
訓読み | 《外》つかさ 《外》つかさど(る) |
|
部首 | 口部 | |
画数 | 総画数 | 5画 |
部首内画数 | 口部2画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検7級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『司』の字には少なくとも、司・ 司・ 司る・ 司の4種の読み方が存在する。
意味
- つかさ。役目を担う団体。役所。官庁。「菓子司・写経司」
- つかさ。役目を担う人。役人。官吏。「司教・司祭・司書・司徒・司直・郡司・行司(ぎょうじ)・宮司(ぐうじ)・国司・祭司・上司・殿司(でんす)・有司・保護司」
- つかさどる。役目を受けもつ。管理する。「司会・司法・司令」
- 司【し】
-
- [歴]明治初期の官省に属する役所。局(キョク)・寮(リョウ)の次。
司の用法:四等官制
四等官制【しとうかんせい】とは、律令制度における四階級で構成された官司体系。日本には大宝律令で導入され、官制の礎を築いた。
官職 | 長官 | 次官 | 半官 | 主典 | |
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読み (当て字) |
かみ | すけ | じょう | さかん | |
官 | 神祇官 | 伯 | 副 | 祐 | 史 |
太政官 | 大臣 | 大納言 参議 |
少納言 弁 |
外記 史 |
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省 | 卿 | 輔 | 丞 | 録 | |
職 | 大夫 | 亮 | 進 | 属 | |
寮 | 頭 | 助 | 允 | 属 | |
司 | 正 | – | 佑 | 令史 | |
弾正台 | 尹 | 弼 | 忠 | 疏 | |
衛府 | 督 | 佐 | 尉 | 志 | |
大宰府 | 帥 | 弐 | 監 | 典 | |
国 | 守 | 介 | 掾 | 目 | |
郡 | 大領 | 少領 | 主政 | 主帳 |
熟語
司【し】
[歴]明治初期の官省に属する役所。局(キョク)・寮(リョウ)の次。
。
門司【もじ】
[Romaji]Moji
もじく(門司区)
[交]もじえき(門司駅)
。
土司【どし】
[中国語]tusi
[歴]中国の元朝・明朝・清朝が、西南地方の少数民族に自治を認め、その有力者に与えた世襲制の官職。清代では「改土帰流(gaituguiliu)」と呼ぶ政策で、地方官を派遣して土司の廃止が進められた。
。
司馬【しば】
[中国語]Sima
[歴]中国の周代、三公(SanGong)に次ぐ、六卿(LiuQing)(リクケイ)の一つ。夏官(Xiaguan)(カカン)の長で、軍事をつかさどった。しくう(司空)。
司書【ししょ】
[英語]librarian(ライブラリアン)
書籍をつかさどる職。
図書館の専門的職務に従事する職員。図書館法に規定される国家資格の一つ。
文字コード
「司」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+53F8 |
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JISX0213 | 1-27-42 |
戸籍統一文字番号 2 | 037790 |
住基ネット統一文字 | J+53F8 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 1050 |
新大字典4 | 講談社 | 1750 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 1279 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 3257 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 1244 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「司」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「司」についての総括
- 司の画数 :5画
- 司の部首 : 口
- 司の読み方:ス・シ・つかさどる・つかさ
- 司の意味 :つかさ/役目を担う団体/役所/官庁
以上で「司」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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