「史」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、ふみ/出来事や時勢の書/事物の記録などの意味をもつ漢字。5画の画数をもち、口部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「史」
字体
読み 音読み
訓読み 《外》ふみ
部首 口部
画数 総画数 5画
部首内画数 口部2画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検7級
日本語能力検定 JLPT N2

書き方・読み方

書き方

史_書き方
史の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ふみの2種の読み方が存在する。

意味

  1. ふみ。出来事や時勢の。事物の記録。「史家(しか)・史学・史劇・史実・史書・史伝・史料・史跡・哀史・逸史・詠史・外史・古史・修史・正史・先史・前史・戦史・野史・有史・歴史・世界史」
  2. ふびと。記録をす役人。文章にわる。「史官・史生(ししょう)・散史・侍史・女史・太史」
  3. 《律令制》神祇官/太政官の第四等官。令史はの第四等官。主典。「大史・少史・兵馬大令史・兵馬少令史」
史【ふびと】
[Romaji]fubito

  • [歴]大和政権に仕え、書を読み文書・記録など文筆業務にたずさわった官人集団の呼称。渡来系の人が多かった。
  • [歴]その職名。
  • [歴](Fubito)古代の姓(カバネ)の一つ。職を世襲することが多かったので姓となったもの。
  • 「ふみひと」の転で、「ふひと」とも呼ぶ。
    阿知使主(アチノオミ)の子孫の東漢氏(ヤマトノアヤウジ)と、王仁(ワニ)の子孫西文氏(カワチノフミウジ)は東西史(ヤマトカワチノフビト)と併称される。
  • 史【ふひと】
    [Romaji]fuhito

  • [歴]ふびと(史)
  • 史の用法:四等官制

    四等官制【しとうかんせい】とは、律令制度における四階級で構成された官司体系。日本には大宝律令で導入され、官制の礎を築いた。

    四等官制の種類
    官職 長官 次官 半官 主典
    読み
    (当て字)
    かみ すけ じょう さかん
    神祇官
    太政官 大臣 大納言
    参議
    少納言
    外記
    大夫
    令史
    弾正台
    衛府
    大宰府
    大領 少領 主政 主帳

    熟語

    四字熟語

    「史」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。

    「史」が入る四字熟語
    作史三長さくしのさんちょう 稗官野史はいかんやし

    史記【しき】

    [中国語]Shiji

    [歴]前漢の司馬遷(ShimaQian)が著した中国最初の紀伝体の正史。
    伝説上の黄帝から前漢の武帝まで二千数百年間の史書で、本紀12巻・年表10巻・書8巻・世家(セイカ)30巻・列伝70巻の130巻から成る。BC.91<征和2>成立。

    刺史【しし】

    [中国語]cishi

    [歴]中国の地方長官。
    前漢の武帝の時代に郡県を監察する政務監察官として設置。
    民政・軍事には直接関与はしなかった。

    史【ふびと】

    [Romaji]fubito

    [歴]大和政権に仕え、書を読み文書・記録など文筆業務にたずさわった官人集団の呼称。渡来系の人が多かった。
    [歴]その職名。

    史【ふひと】

    [Romaji]fuhito

    [歴]ふびと(史)

    歴史【れきし】

    [羅]Historiae

    [歴]古代ローマの歴史家ポリュビオス(Polybios)の歴史書。
    [歴]古代ローマの歴史家タキトゥス(Tacitus)の歴史書。

    文字コード

    「史」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「史」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+53F2
    JISX0213 1-27-43
    戸籍統一文字番号 2 037720
    住基ネット統一文字 J+53F2

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「史」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 1051
    新大字典4 講談社 1742
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 1276
    大漢和辞典6 7 大修館書店
    大漢語林8 大修館書店

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第4学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第4学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第4学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第5学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「史」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「史」についての総括
    1. 史の画数 :5画
    2. 史の部首 : 口
    3. 史の読み方:シ・ふみ
    4. 史の意味 :ふみ/出来事や時勢の書/事物の記録
    以上で「史」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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