内とは、うち/うち側/範囲の中などの意味をもつ漢字。4画の画数をもち、入部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校2年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 内 | |
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読み | 音読み | ナイ 《外》ドウ 《外》ノウ 《外》ゼイ 《中》ダイ |
訓読み | うち 《外》い(る) |
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部首 | 入部 人部 冂部 |
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画数 | 総画数 | 4画 |
部首内画数 | 入部2画 人部2画 冂部2画 |
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国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検9級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『内』の字には少なくとも、内・ 内・ 内・ 内・ 内・ 内・ 内るの7種の読み方が存在する。
意味
- うち。うち側。範囲の中。対義語:外
- ナイ。「内海・内外・内臓・内転・内部・内面・内容・案内・以内・域内・院内・員内・園内・屋内・管内・行内・圏内・構内・国内・市内・社内・車内・村内・体内・町内」
- ダイ。「宇内・海内・境内」
- うちに向けた。うちうち。
- ナイ。「内規・内示・内情・内状・内申・内定・内偵・内密・内問・内約」
- 入れる。納める。
- ナイ。「内服・内用」
- 国や組織のなか。
- ナイ。「内語・内政・内戦・内紛・内乱」
- 家のなか。家庭。
- ナイ。「内室・内助・家内」
- 心のなか。
- ナイ。「内心・内省」
- 社や堂のなか。
- ナイ。「内陣・内殿」
- 宮のなか。朝廷。宮中。
- ナイ。「内供(ないぐ)・宮内(くない)・宮内省・宮内庁」
- ダイ。「内裏・参内・入内(じゅだい)」
内の用法:五心(三角形)
五心(三角形)【ごしん】とは、初等幾何学における三角形の心のうち、多用される最も代表的な五つの心。
五心 | 意味 |
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重心 (重) | 三本の中線(頂点と対辺の中点を結ぶ線)の交点 |
外心 (外) | 各辺の垂直二等分線の交点 |
内心 (内) | 各角の二等分線の交点 |
垂心 (垂) | 各頂点から対辺におろした垂線の交点 |
傍心 (傍) | 一角の二等分線と残り二角の外角の二等分線の交点 |
熟語
四字熟語
「内」の漢字を語中にもつ四字熟語10種を表にまとめる。
外柔内剛 | 海内無双 | 黄中内潤 |
内柔外剛 | 内助之功 | 内清外濁 |
内疎外親 | 内典外典 | 内憂外患 |
不知案内 |
囲内【なか】
[歴]江戸時代、江戸の市中の穢多(エタ)・非人(ヒニン)が集められて住んでいた一郭(イッカク)。
「いない(囲内)」、「かこいない(囲内)」とも呼ぶ。
参考ぶらく(部落)、あさくさしんちょう(浅草新町)
。
内供【ないぐ】
[古]宮中に奉仕する位の高い僧侶。定員は10名。
内供奉(ナイグブ)の略。
内府【だいふ】
ないだいじん(内大臣)
。
垣内【かいと】
垣根(カキネ)の中。
「かいち(垣内)」とも呼ぶ。
宅地・田畑にする予定で囲い込んだ一区画の土地。
畿内【きない】
[歴][漢]([中国語]jinei)中国の古制で、都を中心とする500里四方以内の天子直轄地。都の周辺地区。きんき(近畿)。
文字コード
「内」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5185 |
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JISX0213 | 1-38-66 |
戸籍統一文字番号 2 | 004500 |
住基ネット統一文字 | J+5185 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 539 |
新大字典4 | 講談社 | 285 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 722 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 366’ |
大漢語林8 | 大修館書店 | 165 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「内」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「内」についての総括
- 内の画数 :4画
- 内の部首 : 入,人,冂
- 内の読み方:ノウ・ナイ・ドウ・ダイ・ゼイ・うち・いる
- 内の意味 :うち/うち側/範囲の中
以上で「内」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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