「甲」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、外面を覆う硬い殻などの意味をもつ漢字。5画の画数をもち、田部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。

漢字「甲」
字体
読み 音読み コウ
カン
訓読み 《外》かぶと
《外》きのえ
《外》つめ
《外》よろい
部首 田部
画数 総画数 5画
部首内画数 田部0画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検3級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

甲_書き方
甲の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、コウカンよろいつめきのえかぶとの6種の読み方が存在する。

意味

  1. 外面を。「甲殻・甲虫・甲板・甲羅・亀甲(きっこう)・指甲・装甲」
  2. よろい。かぶと。防具。類義語: 兜「甲冑(かっちゅう)」
  3. かん。いこと。「甲高(かんだか)」
  4. かる。かり。邦楽で音高/調子の。類義語: 対義語:「甲乙(かるめる)・乙甲(めりかり)」
  5. 貝殻骨。類義語:「肩甲骨」
  6. 順位が第一位のもの。「甲種・甲乙」
  7. きのえ。十干の第一番目。「甲子・華甲・甲子園」
  8. 甲斐国(かいのくに)の略称。「甲州・甲信越」

甲の用法:十干

十干【じっかん】とは、十二支と共に使われた古代中国の暦法。時代と共に陰陽五行思想と結びつき、角度・順序・方位も表すようになった。現代日本では契約書などで双方を表す際、「甲」「乙」と呼ぶことで使われている。十天干(じっかんてん)とも。

十干の種類
五行 陰陽

コウ
きのえ

オツ
きのと

ヘイ
ひのえ

テイ
ひのと


つちのえ


つちのと

コウ
かのえ

シン
かのと

ジン
みずのえ


みずのと

甲の用法:東海道(行政区画)

東海道(行政区画)【とうかいどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県、愛知県、三重県にまたがる地域をさす。

東海道の一覧
東海道
律令国名 州名 略字
伊賀国 伊州
伊勢国 勢州
志摩国 志州
尾張国 尾州
三河国 三州
参州

遠江国 遠州
駿河国 駿州 駿
伊豆国 豆州
甲斐国 甲州
相模国 相州
武蔵国 武州
安房国 房州
安州

上総国 総州
下総国 総州
常陸国 常州

熟語

四字熟語

「甲」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

「甲」が入る四字熟語
解甲帰田かいこうきでん

甲板【かんぱん】

[英語]deck

[海]船舶の上部にある、木や鉄板などを張り詰めた広く平らな床。
一般に波や雨・日光に晒(サラ)されている露天のもの。
「こうはん(甲板)」、「デッキ」とも呼ぶ。

茨布/斑甲【ばらふ】

黒色と黄色が斑(マタラ)になっているベッコウ(鼈甲)。べっこう(ベッコウ、鼈甲)。

甲武信岳【こぶしだけ】

[Romaji]KobushiDake

[地]こぶしがたけ(甲武信ヶ岳)

甲子夜話【かっしやわ】

[歴]江戸後期、肥前平戸藩第9代藩主松浦静山(マツラ・セイザン)(名は清)が著した随筆集。
正編100巻、続編100巻、後編(三編)78巻。
著者62歳の1821(文政4.11.17)甲子(キノエネ)の夜より起稿し、20年間に渡って見聞した政治・経済・外交・軍事・大名や旗本の逸話・市井の風俗など広範な記事を筆録。

甲賀【こうか】

[Romaji]Koka

こうかし(甲賀市)
[古]こうかぐん(甲賀郡)
[古]こうかちょう(甲賀町)
一般には「こうが(甲賀)」と呼ばれる。

文字コード

「甲」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「甲」の文字コード一覧
Unicode 1 U+7532
JISX0213 1-25-35
戸籍統一文字番号 2 243640
住基ネット統一文字 J+7532

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「甲」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 6050
新大字典4 講談社 10134
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 7336
大漢和辞典6 7 大修館書店 21725
大漢語林8 大修館書店 7159

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

まとめ

「甲」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「甲」についての総括
  1. 甲の画数 :5画
  2. 甲の部首 : 田
  3. 甲の読み方:コウ・カン・よろい・つめ・きのえ・かぶと
  4. 甲の意味 :外面を覆う硬い殻
以上で「甲」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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