「常」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、つね/いつも同じで変わらない/同じ状況が続くなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、巾部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「常」
字体
読み 音読み ジョウ
《外》ショウ
訓読み つね
《高》とこ
部首 巾部
画数 総画数 11画
部首内画数 巾部8画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検6級
日本語能力検定 JLPT N3

書き方・読み方

書き方

常_書き方
常の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ジョウショウとこつねの4種の読み方が存在する。

意味

  1. つね。いつもじでわらない。じ状況がく。「常温・常時・常習・常住・常食・常設・常置・常任・常備・常服・常務・常用・常緑・常例・居常・経常・恒常・定常・通常・日常・非常・平常・無常」
  2. 普通。ありきたり。み。平凡。類義語:「常識・常態・常人・異常・尋常・正常」
  3. 道徳。倫理。「五常・綱常」
  4. とこ。つねに/永遠のをもつ接頭語。「常夏(とこなつ)・常闇(とこやみ)」
  5. 「常陸国」の略称。「常州」

常の用法:五徳

五徳【ごとく】とは、儒教で重要視される道徳意識。「仁義礼智信」とも。五徳を持つことで人間関係を円滑化できるという教え。日本の飛鳥時代に制定された冠位十二階(徳・仁・礼・信・義・智)に影響を与えたとされる。五常とも。

五徳の種類
五行
五徳

常の用法:東海道(行政区画)

東海道(行政区画)【とうかいどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県、愛知県、三重県にまたがる地域をさす。

東海道の一覧
東海道
律令国名 州名 略字
伊賀国 伊州
伊勢国 勢州
志摩国 志州
尾張国 尾州
三河国 三州
参州

遠江国 遠州
駿河国 駿州 駿
伊豆国 豆州
甲斐国 甲州
相模国 相州
武蔵国 武州
安房国 房州
安州

上総国 総州
下総国 総州
常陸国 常州

熟語

四字熟語

「常」の漢字を語中にもつ四字熟語9種を表にまとめる。

「常」が入る四字熟語
安常処順あんじょうしょじゅん 五倫五常ごりんごじょう 三綱五常さんこうごじょう
常山蛇勢じょうざんのだせい 生死無常しょうじむじょう 常住不滅じょうじゅうふめつ
諸行無常しょぎょうむじょう 尋常一様じんじょういちよう 無常迅速むじょうじんそく

常陸【ひたち】

[Romaji]Hitachi

[歴]旧国名。東海道十五ヶ国の一国。現在の茨城県の大部分。

常夏【とこなつ】

[古][植]ナデシコの古名。
なでしこ(ナデシコ、撫子、瞿麦)

常若【とこわか】

[Romaji]tokowaka

いつも若々しいさま。
いつまでも若いさま。

常滑【とこなめ】

[Romaji]tokoname/Tokoname

川の岩にいつも生(ハ)えている水苔(ミズゴケ)。
水苔が生えていて滑りやすい所。
常滑焼の略。

常滑市【とこなめし】

[Romaji]TokonameShi

愛知県南西部、知多半島西岸の市。北部を知多市、東部を半田市に接し、西部を伊勢湾に面する。
沖の人工島に中部国際空港がある。

文字コード

「常」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「常」の文字コード一覧
Unicode 1 U+5E38
JISX0213 1-30-79
戸籍統一文字番号 2 101420
住基ネット統一文字 J+5E38

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「常」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 2430
新大字典4 講談社 4226
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 3031
大漢和辞典6 7 大修館書店 8955
大漢語林8 大修館書店 2960

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第5学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「常」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「常」についての総括
  1. 常の画数 :11画
  2. 常の部首 : 巾
  3. 常の読み方:ジョウ・ショウ・とこ・つね
  4. 常の意味 :つね/いつも同じで変わらない/同じ状況が続く
以上で「常」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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