「参」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

異体字「參」については「參(漢字)」をご覧ください。

とは、まいる/目上の人に会う/うかがう/まみえるなどの意味をもつ漢字。8画の画数をもち、厶部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「参」
字体
読み 音読み サン
《外》シン
訓読み まい()
《外》まじ(わる)
部首 厶部
画数 総画数 8画
部首内画数 厶部6画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検7級
日本語能力検定 JLPT N3
異体字「參」
字体
画数 11画
Unicode U+53C3
JISX0213 1-50-52

書き方・読み方

書き方

参_書き方
参の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、シンサン参わるまじわる参るまいるの4種の読み方が存在する。

意味

  1. まいる。目上のう。うかがう。まみえる。「参上・見参・降参・持参・推参」
  2. まいる。朝廷・寺社などにでる。「参賀・参宮・参詣(さんけい)・参内(さんだい)・参殿・参堂・参拝・日参・墓参」
  3. べあわせる。調べる。「参考・参看・参勘・参照」
  4. まじわる。わる。わりあう。あずかる。「参加・参政・参謀・参与・参列・古参・新参」
  5. ちまじりまる。いたる。「参会・参集・参観・参禅」
  6. 不揃いな様子。むらがりつさま。「参差(しんし)」
  7. ける。る。「降参」
  8. 「三」の大字・代用字。「参百五拾円」
  9. 参宿。二十八宿のつ。からすきぼし。

参の用法:大字

大字【だいじ】とは、単純な形をした漢数字を代用した表記手法。商取引などで文字の改竄による詐欺を防止する目的がある。証書を取り交わす際、記載される額面などに利用されている。

大字の種類
大字 れい・ぜろ いち
漢数字
さん よん・し
ろく ・柒しち・なな
はち・や きゅう・く じゅう・とう
弐拾(廿)にじゅう 参拾()さんじゅう 肆拾(卌)しじゅう・よんじゅう
二十 三十 四十
ひゃく せん まん

参の用法:二十八宿

二十八宿【にじゅうはっしゅく】とは、古代中国発祥の星座区分。黄道(太陽の道)を二十八に分けて天文学・占星術に活用した。

二十八宿の種類
四象 七宿
第一宿 第二宿 第三宿 第四宿 第五宿 第六宿 第七宿
東方青龍
北方玄武
西方白虎
南方朱雀

参の用法:東海道(行政区画)

東海道(行政区画)【とうかいどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県、愛知県、三重県にまたがる地域をさす。

東海道の一覧
東海道
律令国名 州名 略字
伊賀国 伊州
伊勢国 勢州
志摩国 志州
尾張国 尾州
三河国 三州
参州

遠江国 遠州
駿河国 駿州 駿
伊豆国 豆州
甲斐国 甲州
相模国 相州
武蔵国 武州
安房国 房州
安州

上総国 総州
下総国 総州
常陸国 常州

熟語

参議【さんぎ】

[歴]奈良時代に設けられた令外官(リョウゲノカン)の一つ。
「三木(サンギ)」とも略記する。
「朝議に参与する」の意味。

苦参【くじん】

[植]くらら(クララ、苦参)

参賀【さんが】

参内して賀詞を言上・記帳すること。

参籠【さんろう】

[宗]潔斎(ケッサイ)や修行のため、神社・寺院などに籠(コモ)って一定の期間を過ごすこと。
特別に籠り屋・精進屋・参籠所などを建てて籠もることもある。

参謀【さんぼう】

[軍]高級指揮官の幕僚として軍議に参画する職。
参謀本部:さんぼうほんぶ(参謀本部)参謀総長:さんぼうそうちょう(参謀総長)
自衛隊では幕僚監部:ばくりょうかんぶ(幕僚監部)
[軍]([英語]staffofficer)軍の作戦・用兵・その他一切を計画して上官を補佐する将校。
(転じて)指揮者の下で、計画・作戦を立て補佐する役割の人。

文字コード

「参」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「参」の文字コード一覧
Unicode 1 U+53C2
JISX0213 1-27-18
戸籍統一文字番号 2 035760
住基ネット統一文字 J+53C2

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「参」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 1004
新大字典4 講談社 1654
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 1221
大漢和辞典6 7 大修館書店 3090
大漢語林8 大修館書店 1198

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第4学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「参」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「参」についての総括
  1. 参の画数 :8画
  2. 参の部首 : 厶
  3. 参の読み方:シン・サン・まじわる・まいる
  4. 参の意味 :まいる/目上の人に会う/うかがう/まみえる
以上で「参」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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