勒とは、文章を石にきざむ/くつわ/馬の口にかませて手綱をつけるための道具/おもがい/馬の頭から轡にかける組みひもなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、革部に分類される。日本では大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 勒 | |
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読み | 音読み | ロク |
訓読み | おさ(える) おさ(める) きざ(む) くつわ ほ(る) |
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部首 | 革部 力部 |
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画数 | 総画数 | 11画 |
部首内画数 | 革部2画 力部9画 |
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JIS漢字水準 | JIS第2水準 | |
漢字検定 | 漢検1級 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『勒』の字には少なくとも、勒・ 勒る・ 勒・ 勒む・ 勒める・ 勒えるの6種の読み方が存在する。
意味
文章を石にきざむ/くつわ/馬の口にかませて手綱をつけるための道具/おもがい/馬の頭から轡にかける組みひも
勒の用法:永字八法
永字八法【えいじはっぽう】とは、書法伝授の一法。書道で「永」の字を書く際には、必要な八種の技法全てが含まれていることから生まれた書法。
名称 | 読み | 技法 |
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側 | ソク | 点 |
勒 | ロク | 横画 |
努 | ド | 縦画 |
趯 | テキ | はね |
策 | サク | 右上がりの横画 |
掠 | リャク | 左はらい |
啄 | タク | 短い左はらい |
磔 | タク | 右はらい |
熟語
疏勒【そろく】
[中国語]Shule
[歴]前漢から宋代まで約1000年間、現在のカシュガル地方にあったオアシス国家。天山南路の要衝にあり、唐代には安西四鎮の一つであった。かしゅがる(カシュガル、喀什喝爾、喀什)、あんせいしちん(安西四鎮)。
訶梨勒【かりろく】
[植]かりろく(カリロク、訶梨勒)
[建]座敷の柱飾り。
カリロクの果実を模造して象牙・銅・石などで卵形に造り、白緞子(ドンス)・白綾(アヤ)などの美しい袋に入れて緋色の緒(オ)などの組紐(クミヒモ)で吊るすもの。
室町時代にカリロクの果実の薬効にあやかり、邪気除(ジャキヨ)けとして始まった。
疏勒県【そろくけん】
[中国語]ShuleXian、[英語]ShuleCounty
中国西北部、新疆(シンキョウ)ウイグル自治区(XinjiangWeiwuerZizhiqu)南西部のカシ地区(喀什地区
。
勾勒/鉤勒【こうろく】
[中国語]goule
[美]中国絵画の技法の一つ。形体の輪郭を細い線描(センガ)きでくくること。こうろくてんさい(鉤勒填彩)。カリロク/訶梨勒【かりろく】
[学名]Terminaliachebula
[植]フトモモ目(Myrtales)クンシ科(Combretaceae)モモタマナ属(Terminalia)の落葉高木。インド・インドシナ地方原産。青黄色・卵形の果実は薬用。
文字コード
「勒」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+52D2 |
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JISX0213 | 1-80-53 |
戸籍統一文字番号 2 | 027730 |
住基ネット統一文字 | J+52D2 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 11077 |
新大字典4 | 講談社 | 1338 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 1014 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 2386 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 1002 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「勒」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 勒の画数 :11画
- 勒の部首 : 革,力
- 勒の読み方:ロク・ほる・くつわ・きざむ・おさめる・おさえる
- 勒の意味 :文章を石にきざむ/くつわ/馬の口にかませて手綱をつけるための道具/おもがい/馬の頭から轡にかける組みひも
ウサタロー