侍とは、はべる/さぶらう/高い身分の人に仕えることなどの意味をもつ漢字。8画の画数をもち、人部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。
字体 | 侍 | |
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読み | 音読み | ジ 《外》シ |
訓読み | さむらい 《外》さぶら(う) 《外》はべ(る) |
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部首 | 人部 | |
画数 | 総画数 | 8画 |
部首内画数 | 人部6画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検3級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『侍』の字には少なくとも、侍・ 侍・ 侍る・ 侍・ 侍うの5種の読み方が存在する。
意味
- はべる。さぶらう。高い身分の人に仕えること。「侍医・侍講・侍史・侍者・侍従・侍女・侍臣・侍読・侍立・近侍・脇侍(わきじ)」
- さむらい。さぶらい。貴人のそばに仕える人。武士。「侍所・青侍(あおざむらい)・下侍(しもさぶらい)・若侍(わかざむらい)」
熟語
侍医【じい】
[歴]律令制で、典薬寮に属し、天皇の診察と医薬を担当した医師。
初め中務省内薬司所属。
宮内庁侍従職に属し、天皇・皇族の診療を担当する医師。
脇侍/脇士【わきじ】
[仏]きょうじ(脇侍)
。
地下侍【じげざむらい】
[歴](昇殿を許されない)身分の低い侍。じげにん(地下人)。
[歴]地侍の別称。
脇侍菩薩【きょうじぼさつ】
[仏]阿弥陀(アミダ)如来(ニョライ)の脇侍で、左の観世音(カンゼオン)菩薩と右の勢至(セイシ)菩薩。
。
脇侍/挟侍/夾侍/脇士【きょうじ】
[仏]仏の左右・周囲に控え立つもの。
阿弥陀(アミダ)如来(ニョライ)に観音(カンノン)・勢至(セイシ)、釈迦(シャカ)如来に文殊(モンジュ)・普賢(フゲン)または迦葉(カショウ)・阿難(アナン)、薬師(ヤクシ)如来に日光(ニッコウ)・月光(ガッコウ)、不動明王に制(「咤」-「ウ」冠:補助漢字にもなし)迦(セイタカ)・衿羯羅(コンガラ)の類。
「わきじ」とも読み、意味も同じ。
文字コード
「侍」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+4F8D |
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JISX0213 | 1-27-88 |
戸籍統一文字番号 2 | 007010 |
住基ネット統一文字 | J+4F8D |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 243 |
新大字典4 | 講談社 | 463 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 333 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 589 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 314 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「侍」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 侍の画数 :8画
- 侍の部首 : 人
- 侍の読み方:ジ・シ・はべる・さむらい・さぶらう
- 侍の意味 :はべる/さぶらう/高い身分の人に仕えること
ウサタロー