異体字「拔」については「拔(漢字)」をご覧ください。
抜とは、ぬく/引いて取り出すなどの意味をもつ漢字。7画の画数をもち、手部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 抜 | |
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読み | 音読み | バツ 《外》ハイ 《外》ハツ |
訓読み | ぬ(かす) ぬ(かる) ぬ(く) ぬ(ける) |
|
部首 | 手部 | |
画数 | 総画数 | 7画 |
部首内画数 | 手部4画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
字体 | 拔 |
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画数 | 8画 |
Unicode | U+62D4 |
JISX0213 | 1-57-22 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『抜』の字には少なくとも、抜・ 抜・ 抜・ 抜ける・ 抜く・ 抜かる・ 抜かすの7種の読み方が存在する。
意味
- ぬく。引いて取り出す。対義語:刺「抜剣・抜糸・抜歯・抜刀・抜本・不抜」
- 多くの中から選びだす。「抜粋・抜擢(ばってき)・簡抜・選抜」
- ぬきん出る。高く突き出る。人並み優れる。際だって傑れる。「抜群・海抜・奇抜・警抜・秀抜・聳抜(しょうばつ)・卓抜」
熟語
四字熟語
「抜」の漢字を語中にもつ四字熟語6種を表にまとめる。
堅忍不抜 | 剣抜弩張 | 斬新奇抜 |
抜苦与楽 | 抜山蓋世 | 抜本塞源 |
抜歯【ばっし】
[英語]toothextraction/extraction
[医](治療・整形などで)歯を抜くこと。[歴][社]成年式などの通過儀礼として、犬歯など特定の歯を人為的に抜くこと。
縄文時代中期~弥生時代の日本や、世界各地で広く行われていた。
抜穂【ぬきぼ】
ぬきほ(抜穂)
。
抜穂【ぬきほ】
大嘗祭(ダイジョウサイ)に供(ソナ)える神饌(シンセン)の料(リョウ)とする稲(イネ)の穂を、悠紀(ユキ)・主基(スキ)の斎田(サイデン)から抜き取る儀式。また、その稲穂(イナホ)。
「ぬきぼ(抜穂)」とも呼ぶ。
釘抜き【くぎぬき】
[工]打ち込んだ釘を抜き取るための工具。
ペンチに似てその頭が毛抜きの形になっており、釘の頭を挟(ハサ)みテコ(梃)の原理で引き抜くもの。
俗にウソ(嘘)をつくとこれで閻魔(エンマ)様に舌を抜かれると言い、大型のものを「閻魔(エンマ)」とも呼ぶ。
薬抜き【くすりぬき】
[Romaji]kusurinuki/kusuri-nuki
[俗]麻薬・覚醒剤など常習性のある薬物を体内から排出させること。体内の薬物成分が減少すると禁断症状が現れるため、薬物の摂取を長時間かけて徐々に減少させていくもの。
「シャブ抜き」とも呼ぶ。
文字コード
「抜」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+629C |
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JISX0213 | 1-40-20 |
戸籍統一文字番号 2 | 133860 |
住基ネット統一文字 | J+629C |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 3252 |
新大字典4 | 講談社 | 5404 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 3942 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 11901’ |
大漢語林8 | 大修館書店 | 3866 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「抜」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「抜」についての総括
- 抜の画数 :7画
- 抜の部首 : 手
- 抜の読み方:バツ・ハツ・ハイ・ぬける・ぬく・ぬかる・ぬかす
- 抜の意味 :ぬく/引いて取り出す
以上で「抜」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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