摘とは、つむ/つまんで取る/選び取るなどの意味をもつ漢字。14画の画数をもち、手部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 摘 | |
---|---|---|
読み | 音読み | テキ 《外》チャク 《外》タク |
訓読み | つ(む) 《外》つま(む) |
|
部首 | 手部 | |
画数 | 総画数 | 14画 |
部首内画数 | 手部11画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『摘』の字には少なくとも、摘・ 摘・ 摘・ 摘む・ 摘むの5種の読み方が存在する。
意味
- つむ。つまんで取る。選び取る。「摘果・摘花・摘採・摘出」
- 選び出す。「摘記・摘要・摘録・指摘」
- あばく。悪事をあばき出す。「摘発」
- 摘出の略称。摘出手術。「喉摘(こうてき)・腎摘・全摘・内摘・扁摘(へんてき)」
熟語
摘芽【てきが】
[英語]thinningoutbuds/pickingthebuds
[農]農作物・園芸植物で、芽の若い時期に適当な数を残して、他の不必要な芽を摘(ツ)み取る(間引く)こと。作物の養分を特定の枝・花・果実などに集中させ、より良い花・果実・種子などを育成するために行う。
「芽掻(メカ)き」、「芽摘み」、「芽むしり」、「除芽(ジョガ)」とも呼ぶ。
芽摘み【めつみ】
[農]てきが(摘芽)
。
茶摘【ちゃつみ】
[楽]作詞者・作曲者不詳の文部省唱歌。
「夏も近づく八十八夜/野にも山にも若葉が茂る」と歌われている。はちじゅうはちや(八十八夜)、しんちゃ(新茶)。
茶摘み/茶摘【ちゃつみ】
[農]晩春から初夏、茶の木の若芽(ワカメ)を摘(ツ)みとること。
また、その摘みとる人。
唱歌『茶摘』では「夏も近づく八十八夜(ハチジョウハチヤ)/野にも山にも若葉が茂る」と歌われている。
摘果【てきか】
[英語]fruitthinning/thinningoutsuperfluousfruit
[農]果樹や果菜で、果実がまだ幼い時に、適当な数の果実または良い位置の果実を残して、他を摘(ツ)み取る(間引く)こと。結実量を調節し、大きさを揃(ソロ)え味を向上させるなどより良い果実を得たり、枝を保護したりするために行う。てきが(摘芽)、てきか(摘花)。
文字コード
「摘」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+6458 |
---|---|
JISX0213 | 1-37-06 |
戸籍統一文字番号 2 | 141280 |
住基ネット統一文字 | J+6458 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 3527 |
新大字典4 | 講談社 | 5815 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 4268 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 12582 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 4162 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「摘」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「摘」についての総括
- 摘の画数 :14画
- 摘の部首 : 手
- 摘の読み方:テキ・チャク・タク・つまむ・つむ
- 摘の意味 :つむ/つまんで取る/選び取る
以上で「摘」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。