異とは、ことなる/ことにする/ほかの/別々のなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、田部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校6年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 異 | |
---|---|---|
読み | 音読み | イ |
訓読み | こと 《外》あや(しい) |
|
部首 | 田部 | |
画数 | 総画数 | 11画 |
部首内画数 | 田部6画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検5級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『異』の字には少なくとも、異・ 異・ 異しいの3種の読み方が存在する。
意味
- ことなる。ことにする。ほかの。別々の。対義語:同「異郷・異人・異性」
- 普通でない。めずらしい。「異才・異常・異変・縁は異なもの」
- 正しくない。はずれている。「異教・異端」
- あやしい。あやしむ。「怪異」
熟語
四字熟語
「異」の漢字を語中にもつ四字熟語9種を表にまとめる。
異国情緒 | 異体同心 | 堅白同異 |
大同小異 | 天変地異 | 同工異曲 |
同床異夢 | 同声異俗 | 党同伐異 |
突然変異【とつぜんへんい】
[英語]mutation
[生]みゅーてーしょん(ミューテーション)。
異類概念【いるいがいねん】
[哲]かいりがいねん(乖離概念)
。
堅白同異【けんぱくどうい】
[中国語]JianbaiTongyi
中国の戦国時代、趙(チョウ)の公孫龍(GongsunLong)の説いた一種の詭弁(キベン)。
例えば、堅くて白い石は、目で石を見た時はその白いことはわかるが堅いことはわからない。手で石にふれた時はその堅いことはわかるが色の白いことはわからない。
異次元世界【いじげんせかい】
[英語]parallelworld
[文]ぱられるわーるど(パラレルワールド、パラレル・ワールド)。
天変地異説【てんぺんちいせつ】
[英語]catastrophetheory
[生]ラマルク(Lamarck)の進化論に対して、聖書的見解を護(マモ)るためキュビエ(G.Cuvier)が唱えた説。最後の天変地異はノアの洪水であったとする。
「激変説」とも呼ぶ。
文字コード
「異」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+7570 |
---|---|
JISX0213 | 1-16-59 |
戸籍統一文字番号 2 | 245090 |
住基ネット統一文字 | J+7570 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 6084 |
新大字典4 | 講談社 | 10199 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 7384 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 21854 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 7201 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「異」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「異」についての総括
- 異の画数 :11画
- 異の部首 : 田
- 異の読み方:イ・こと・あやしい
- 異の意味 :ことなる/ことにする/ほかの/別々の
以上で「異」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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