「童」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、わらべ/わらわ/小さい子供などの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、立部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「童」
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読み 音読み ドウ
《外》トウ
《外》ショウ
《外》
《外》シュ
訓読み 《中》わらべ
《外》わらわ
部首 立部
画数 総画数 12画
部首内画数 立部7画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N2

書き方・読み方

書き方

童_書き方
童の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ドウトウショウシュわらわわらべの7種の読み方が存在する。

意味

  1. わらべ。わらわ。さい子供。類義語:「童顔・童形(どうぎょう)・童子・童女(どうじょ)・童心・童貞・童幼・童話・悪童・怪童・学童・児童・小童・神童・村童・牧童・幼童」
童【わらわ《わらは》】
  • 3歳から13~14歳くらいの子供。稚児(チゴ)より年長で、まだ元服しない子供。
    「わらわべ(童部)」、「わらんべ(童)」、「わらべ(童)」、「童丱(ドウカン)」とも呼ぶ。
  • わらわがみ(童髪)
  • [古](貴人・寺社などに仕える)子供の召し使い。また、頭髪を童髪にした召し使い。雑事に従事した。
    男女とも呼び、「わらべ(童)」とも呼ぶ。
    また、男は「をおのわらわ(童男)」、「おのわらべ(男童)」、女は「めのわらわ(童女)」、「めのわらべ(女童)」とも呼ぶ。
  • 天台宗・真言宗などの寺院で召し使う少年。
  • 五節(ゴセチ)の童女(ワラワ)の略称。
    ごせちのわらわ(五節の童女)
  • 童【わらべ】
  • 子供・小さい子。わらわ(童)。
  • 本来は複数形で「子供ら」。
    東北方言では「わらし(童)」。
    男の子は「おのわらべ(男童)」、女の子は「めのわらべ(女童)」と呼ばれた。
  • 「わらわべ(童部)」が「わらんべ」と転じ、さらに「わらべ」となったもの。
  • [古](貴人・寺社などに仕える)子供の召し使い。
    「わらわ(童)」とも呼ぶ。
  • [古]自分の若い妻を謙遜(ケンソン)して指す言葉。わらわ(妾)。
  • 熟語

    四字熟語

    「童」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

    「童」が入る四字熟語
    鶴髪童顔かくはつどうがん

    童【わらべ】

    子供・小さい子。わらわ(童)。
    本来は複数形で「子供ら」。

    童子【どうじ】

    [梵]kumara

    [仏]修行の目的で寺に入った8歳~20歳未満の少年で、まだ剃髪得度していないもの。
    特に、高僧に仕えて働く少年。
    「沙弥([梵]sramanera)」とも呼ぶ。

    童子【どうじ】

    子供。
    [仏]([梵]kumara)[2]どうじ(童子)

    河童【かっぱ】

    [文]芥川竜之介(アクタガワ・リュウノスケ)の短編小説。

    女童【めのわらべ】

    [古]女の子。わらべ(童)。
    [古]わらわ(童)

    文字コード

    「童」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

    「童」の文字コード一覧
    Unicode 1 U+7AE5
    JISX0213 1-38-24
    戸籍統一文字番号 2 288380
    住基ネット統一文字 J+7AE5

    文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

    検字番号

    検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

    「童」の検字番号一覧
    書籍 出版社 検字番号
    角川大字源3 角川書店 6964
    新大字典4 講談社 11565
    新潮日本語漢字辞典5 新潮社 8426
    大漢和辞典6 7 大修館書店 25775
    大漢語林8 大修館書店 8172

    辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

    国語施策

    1946年(昭和21年)11月
    当用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
    1958年(昭和33年)
    学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
    昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第4学年の配当漢字として公示される。
    1977年(昭和52年)
    学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
    昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
    第3学年の配当漢字として公示される。
    1981年(昭和56年)10月
    常用漢字表に掲載
    国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
    1989年(平成元年)
    学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
    平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
    9」に
    第3学年の配当漢字として公示される。
    2010年(平成22年)11月
    改定常用漢字表に掲載
    文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
    2017年(平成29年)
    学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
    令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
    第3学年の配当漢字として公示される。

    まとめ

    「童」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

    「童」についての総括
    1. 童の画数 :12画
    2. 童の部首 : 立
    3. 童の読み方:ドウ・トウ・ズ・ショウ・シュ・わらわ・わらべ
    4. 童の意味 :わらべ/わらわ/小さい子供
    以上で「童」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

    ウサタロー

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