伝とは、つたえる/つたわるなどの意味をもつ漢字。6画の画数をもち、人部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 伝 | |
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読み | 音読み | デン 《外》テン |
訓読み | つた(う) つた(える) つた(わる) 《外》つて |
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部首 | 人部 | |
画数 | 総画数 | 6画 |
部首内画数 | 人部4画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検7級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
字体 | 傅 |
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画数 | 12画 |
Unicode | U+5085 |
JISX0213 | 1-48-92 |
字体 | 傳 |
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画数 | 13画 |
Unicode | U+50B3 |
JISX0213 | 1-49-03 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『伝』の字には少なくとも、伝・ 伝・ 伝・ 伝わる・ 伝える・ 伝うの6種の読み方が存在する。
意味
- つたえる。つたわる。「伝言(でんごん)・伝授・伝書・伝染・伝送・伝達・伝播(でんぱ)・伝票・伝聞・伝来・伝令・口伝(くでん)・別伝」
- 世に広める。広く知らしめる。「伝道・喧伝(けんでん)・宣伝」
- 受け継ぐ。技能などを授かる。「伝習・伝統・遺伝・直伝(じきでん)・相伝・奥伝・家伝・秘伝」
- 言いつたえ。 語り継がれる神話や昔話。「伝説・俗伝」
- 一代記。人の一生の物語。「伝記・外伝・自伝・小伝・本伝・略伝・列伝」
- 宿場。馬継ぎ場。「伝舎・駅伝」
熟語
四字熟語
「伝」の漢字を語中にもつ四字熟語5種を表にまとめる。
以心伝心 | 一子相伝 | 教外別伝 |
父子相伝 | 免許皆伝 |
伝馬【てんま】
[歴]逓送用の馬。
[海]伝馬船の略称。
てんません(伝馬船)
。
印伝【いんでん】
[Romaji]inden
羊または鹿の鞣革(ナメシガワ)に、ウルシ(漆)で型染(カタゾメ)したもの。また、その革で作った袋物など。
甲州印伝
名称は「インド伝来」の略称とも、オランダ語の「インドの(Indien)」の転訛とも。
宣伝【せんでん】
[英語]propaganda/advertisement
宣(ノ)べ伝えること。
[経]商品などを広告すること。
こうこく(広告)
[政]主義・主張などを言い広めること。
駅伝【えきでん】
[歴]律令制における駅制と伝馬(テンマ)の制。
[漢]中国で古くからある交通制度。
秦漢朝以来、首都を中心に全国的に駅伝制度を施行し、清末に及ぶ。
紀伝体【きでんたい】
[歴]中国の正史などにみられる歴史叙述の形式の一つ。
編年体(ヘンネンタイ)・紀事本末体(キジホンマツタイ)とともに歴史叙述の三体といわれる。
。
文字コード
「伝」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+4F1D |
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JISX0213 | 1-37-33 |
戸籍統一文字番号 2 | 005550 |
住基ネット統一文字 | J+4F1D |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 175 |
新大字典4 | 講談社 | 331 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 248 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 462’ |
大漢語林8 | 大修館書店 | 220 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第5学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「伝」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 伝の画数 :6画
- 伝の部首 : 人
- 伝の読み方:デン・テン・つて・つたわる・つたえる・つたう
- 伝の意味 :つたえる/つたわる
ウサタロー