裁とは、たつ/布を截ち切る/服を仕立てるなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、衣部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校6年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 裁 | |
---|---|---|
読み | 音読み | サイ 《外》ザイ |
訓読み | さば(く) 《中》た(つ) |
|
部首 | 衣部 | |
画数 | 総画数 | 12画 |
部首内画数 | 衣部6画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検5級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『裁』の字には少なくとも、裁・ 裁・ 裁つ・ 裁くの4種の読み方が存在する。
意味
- たつ。布を截ち切る。服を仕立てる。「裁断・裁縫」
- 裁縫のこと。「洋裁・和裁」
- ようす。外見。「体裁」
- 裁判所の略称。「家裁・高裁・地裁・最高裁」
- さばく。 善悪の判断をする。処理する。「裁可・裁許・裁決・裁判・裁量・決裁・親裁・制裁・総裁・仲裁・独裁」
熟語
簡裁【かんさい】
[法]かんいさいばんしょ(簡易裁判所)
。
允裁【いんさい】
[漢]君主が臣下の申し出を許すこと。
「允可(インカ)」、「允許(インキョ)」、「聴許(チョウキョ)」とも呼ぶ。
。
神裁【しんさい】
[歴]しんめいさいばん(神明裁判)
。
裁着/裁衣/立附【たっつけ】
[服]かるさん(カルサン、軽衫)
[服]たっつけぱかま(裁着袴、裁衣袴、立附袴)
。
神明裁判【しんめいさいばん】
[英語]ordeal(オーディール)
[歴]古代に行われた裁判の一種。神の意思を受けて罪科や訴訟の判定をしようとするもの。
正直者は神の加護(カゴ)があるという信念に基づくもので、過酷(カコク)な試練に耐えた者を無罪とした。
文字コード
「裁」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+88C1 |
---|---|
JISX0213 | 1-26-59 |
戸籍統一文字番号 2 | 389710 |
住基ネット統一文字 | J+88C1 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 9045 |
新大字典4 | 講談社 | 15232 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 11587 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 34258 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 10330 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1968年(昭和43年)
学年別漢字配当表(昭和43年)に掲載
小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表(備考欄)」に記載される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「裁」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「裁」についての総括
- 裁の画数 :12画
- 裁の部首 : 衣
- 裁の読み方:ザイ・サイ・たつ・さばく
- 裁の意味 :たつ/布を截ち切る/服を仕立てる
以上で「裁」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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