「備」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、そなえ/そなえる/用意する/整えるなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、人部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「備」
字体
読み 音読み
《外》
訓読み そな(える)
そな(わる)
《外》つぶさ()
部首 人部
画数 総画数 12画
部首内画数 人部10画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検6級
日本語能力検定 JLPT N3

書き方・読み方

書き方

備_書き方
備の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、備につぶさに備わるそなわる備えるそなえるの5種の読み方が存在する。

意味

  1. そなえ。そなえる。用意する。える。「備救・備考・備荒・備蓄・備品・備忘(びぼう)・軍備・警備・守備・準備・常備・整備・設備・戦備・装備・配備・武備・兵備・防備・予備」
  2. そなわる。必要なものが十分にう。「完備・具備・兼備・不備」
  3. 吉備国(きびのくに)の略称。「備州・備前・備中(びっちゅう)・備後(びんご)・芸備・伯備」

備の用法:山陽道(行政区画)

山陽道(行政区画)【さんようどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の兵庫県南部、岡山県、広島県、山口県にまたがる地域をさす。

山陽道の一覧
山陽道
律令国名 州名 略字
播磨国 播州
美作国 作州
備前国 備州
備中国 備州
備後国 備州
安芸国 芸州
周防国 防州
周州

長門国 長州

熟語

四字熟語

「備」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。

「備」が入る四字熟語
才色兼備さいしょくけんび 知勇兼備ちゆうけんび

吉備【きび】

[Romaji]Kibi

[歴]山陽道の古代国名。
大化の改新後、備前・備中・備後に分けられ、713(和銅6)美作(ミマサカ)が分立。
備前:岡山県の南東部。

備前【びぜん】

[Romaji]Bizen

[歴]旧国名。山陽道八ヶ国の一国。現在の岡山県の東南部。

伯備【はくび】

[Romaji]Haku-Bi

伯耆(ホウキ)と吉備(キビ)の国。
伯耆は鳥取県西部、吉備は大化改新後に前・中・後に分けられ、備前(ビゼン)は岡山県南東部・備中(ビッチュウ)は岡山県西部・備後(ビンゴ)は広島県東部にあたる。
伯備線:はくびせん(伯備線)

備後【びんご】

[Romaji]Bingo

[歴]旧国名。山陽道八ヶ国の一国。現在の広島県の東部。

吉備郡【きびぐん】

[Romaji]KibiGun

[古]岡山県中南西部の郡。
真備町(マビチョウ)のみ。2005年(平成17年)8月1日真備町が倉敷市に編入して、郡は消滅。

文字コード

「備」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「備」の文字コード一覧
Unicode 1 U+5099
JISX0213 1-40-87
戸籍統一文字番号 2 011270
住基ネット統一文字 J+5099

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「備」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 405
新大字典4 講談社 690
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 518
大漢和辞典6 7 大修館書店 967
大漢語林8 大修館書店 533

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第5学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「備」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「備」についての総括
  1. 備の画数 :12画
  2. 備の部首 : 人
  3. 備の読み方:ビ・ヒ・つぶさに・そなわる・そなえる
  4. 備の意味 :そなえ/そなえる/用意する/整える
以上で「備」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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