判とは、わける/物を見分ける/是非の別をつける/区別するなどの意味をもつ漢字。7画の画数をもち、刀部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 判 | |
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読み | 音読み | ハン バン 《外》ホウ |
訓読み | 《外》わ(ける) 《外》わか(る) |
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部首 | 刀部 | |
画数 | 総画数 | 7画 |
部首内画数 | 刀部5画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検6級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『判』の字には少なくとも、判・ 判・ 判・ 判る・ 判けるの5種の読み方が存在する。
意味
- わける。物を見分ける。是非の別をつける。区別する。「判断・判定・判読・判別・批判・評判」
- わかる。明らかになる。はっきりさせる。「判然・判明」
- 裁く。裁決する。決定を下す。「判決・判事・判例・審判・公判・裁判・談判」
- 判子(はんこ)。印。「印判・血判」
- 昔の金貨。「判金・大判・小判」
- 紙の寸法規格。「判型・判型・菊判・四六判・B5判」
熟語
四字熟語
「判」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
判官贔屓 |
小判【こばん】
[歴][経]安土桃山から江戸末期まで使用された金貨の一種。
薄い長円形、打ち展(ノ)ばした鎚(ツチ)の後がタタミの目のように着いている。
江戸時代、慶長小判・元禄小判・宝永小判・正徳享保小判・元文小判・文政小判・天保小判・安政小判・万延小判など十種が発行され、発行時によって大きさ・量目・金含有率などは異なるが、一枚一両として通用した。
B判【びーばん】
[印]参照えーばん(A判)、しろくばん(四六判)
。
神判【しんぱん】
[歴]しんめいさいばん(神明裁判)
。
菊判【きくばん】
[印]洋紙の原紙規格サイズの一つ。
636ミリメートル×939ミリメートルで、A判よりやや大きい。
「菊全判(キクゼンバン)」とも呼ぶ。
A判【えーばん】
[印]参照きくばん(菊判)
1980年代後半から公文書をA判に統一しようという動きが出て、1990(平成2)JIS規格で帳簿サイズをB判優先からA判とB判とを同等にすると改正される。同年、東京証券取引所は決算資料をB4サイズからA4サイズに変更。1993年(平成5年)4月政府も行政文書の用紙規格をA判に統一を開始、2000(平成12)ころまでにはほぼ100%切り替えられた。
文字コード
「判」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5224 |
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JISX0213 | 1-40-29 |
戸籍統一文字番号 2 | 022660 |
住基ネット統一文字 | J+5224 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 688 |
新大字典4 | 講談社 | 1161 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 861 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 | 862 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第6学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「判」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 判の画数 :7画
- 判の部首 : 刀
- 判の読み方:ホウ・バン・ハン・わかる・わける
- 判の意味 :わける/物を見分ける/是非の別をつける/区別する
ウサタロー