明とは、あかるく見えるなどの意味をもつ漢字。8画の画数をもち、日部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校2年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 明 | |
---|---|---|
読み | 音読み | メイ ミョウ 《外》ミン 《外》ベイ 《外》ボウ |
訓読み | あ(かす) あ(かり) あ(く) あ(くる) あ(ける) あか(らむ) あか(るい) あか(るむ) あき(らか) |
|
部首 | 日部 | |
画数 | 総画数 | 8画 |
部首内画数 | 日部4画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検9級 | |
日本語能力検定 | JLPT N4 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『明』の字には少なくとも、明・ 明・ 明・ 明・ 明・ 明らか・ 明るむ・ 明るい・ 明らむ・ 明ける・ 明くる・ 明く・ 明かり・ 明かすの14種の読み方が存在する。
意味
- あかるく見える。対義語:暗
- メイ。「明暗・明月・明星・失明・照明・清明・鮮明・透明」
- ミョウ。「明星(みょうじょう)」
- あかり。光や火が灯る。対義語:滅
- メイ。「明滅」
- ミョウ。「光明・灯明・燈明・無明」
- 賢い。敏い。道理に優れる。
- メイ。「明君・明哲・明答・明敏・英明・賢明・聡明」
- 区別する。疑いのない。はっきりと示す。
- メイ。「明快・明確・明記・明言・明細・明察・明示・明晰(めいせき)・明白・明瞭・簡明・自明・釈明・証明・説明・表明・分明・弁明」
- ミョウ。「分明」
- あきらか。あきらかにする。公に知らせる。
- メイ。「解明・究明・糾明・糺明」
- 晴れやか。曇りのない。
- メイ。「明朗・明鏡・明鏡止水」
- あけらむ。あくる。夜や年があける。
- メイ。「明晩・未明・黎明(れいめい)」
- ミョウ。「明春・明朝・明日(あした/あす/みょうにち)・明年」
- 文化が発展する。世が開ける。
- メイ。「開明・文明」
- 神。神聖なもの。
- メイ。「明王・明器・明神・神明」
- 中国の王朝名。
- ミン。「明代・明朝・明朝体」
- 明【みん】
-
[中国語]Ming
- [歴]みんちょう(明朝)
明の用法:宋王朝 – 現代(中国王朝)
宋王朝 – 現代(中国王朝)【そうおうちょう – げんだい】とは、近代における中国王朝の歴史。
近世に繁栄した王朝として元・明・清はまとめて「近世三代」と呼ばれる。
清王朝を最後に中国における統一王朝は無くなり、民主共和制国家を経て、現在のような主権国家となった。
宋朝・宋王朝 (960年 – 1279年) | |||||
---|---|---|---|---|---|
宋 | 遼 | 夏 (西夏) |
|||
金 | |||||
元朝・元王朝 (1271年 – 1368年) | |||||
元 (大元/元朝) |
|||||
明朝・明王朝 (1368年 – 1644年) | 元 (北元) |
||||
明 | 金 (後金) |
||||
清朝・清王朝 (1616年 – 1912年) | |||||
清 | |||||
1912年 – 1949年 | |||||
中華民国 | |||||
1949年 – | |||||
中華人民共和国 |
熟語
四字熟語
「明」の漢字を語中にもつ四字熟語27種を表にまとめる。
簡単明瞭 | 旗幟鮮明 | 山紫水明 |
春和景明 | 事理明白 | 心地光明 |
清風明月 | 精明強幹 | 先見之明 |
聡明叡知 | 単純明快 | 直截簡明 |
燃犀之明 | 風光明媚 | 不在証明 |
文明開化 | 無明長夜 | 明快闊達 |
明鏡止水 | 明珠暗投 | 明哲保身 |
明明白白 | 明目張胆 | 明朗快活 |
明朗闊達 | 柳暗花明 | 論旨明快 |
明【みん】
[中国語]Ming
[歴]みんちょう(明朝)。
四明【しめい】
[Romaji]Shimei
[地]四明山の略。しめいざん(四明山)
[地]四明ヶ岳の略。
しめいがたけ(四明ヶ岳、四明岳)
四明公の略。
明智【あけち】
[Romaji]Akechi
[古]あけちちょう(明智町)[交]あけちえき(明智駅)
。
明石【あかし】
[Romaji]Akashi
あかしし(明石市)
[交]あかしえき(明石駅)
。
南明【なんみん】
[中国語]NanMing/Nanming、[英語]SouthernMing
[歴]明朝の滅亡後、一族・遺臣が華南各地や台湾で清朝に抵抗した政権(1644~1661)。- 歴代王([英語]Prince)
- 第18代:福王(FuWang)(弘光帝、安宗):1644~1645:南京。
第19代:唐王(TangWang)(隆武帝):1645~1646:福州。
文字コード
「明」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+660E |
---|---|
JISX0213 | 1-44-32 |
戸籍統一文字番号 2 | 155190 |
住基ネット統一文字 | J+660E |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 3831 |
新大字典4 | 講談社 | 6408 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 4558 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 | 4455 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第2学年の配当漢字として公示される。
第2学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「明」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「明」についての総括
- 明の画数 :8画
- 明の部首 : 日
- 明の読み方:メイ・ミン・ミョウ・ボウ・ベイ・あきらか・あかるむ・あかるい・あからむ・あける・あくる・あく・あかり・あかす
- 明の意味 :あかるく見える
以上で「明」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。