開とは、あく/あける/開け放つ/花が咲くなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、門部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 開 | |
---|---|---|
読み | 音読み | カイ 《外》ケン |
訓読み | あ(く) あ(ける) ひら(く) ひら(ける) 《外》はだ(かる) 《外》はだ(ける) |
|
部首 | 門部 | |
画数 | 総画数 | 12画 |
部首内画数 | 門部4画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検8級 | |
日本語能力検定 | JLPT N4 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『開』の字には少なくとも、開・ 開・ 開ける・ 開く・ 開ける・ 開かる・ 開ける・ 開くの8種の読み方が存在する。
意味
- あく。あける。開け放つ。花が咲く。「開化・開港・開閉・開巻・開封・開放・展開・公開・全開・満開・切開・疎開・散開」
- 始める。対義語:閉「開庵・開苑・開科・開会・開館・開基・開校・開山・開始・開室・開舎・開診・開設・開戦・開村・開店・開展・開棟・開堂・開洞・開幕」
- ひらける。手を加える。土地を切り拓く。知恵・文化を広める。「開拓・開墾・開発・開化・開明・打開・未開・新開地」
開の用法:十二直
十二直【じゅうにちょく】とは、北極星を中心とした北斗七星の柄が示す方位を十二分割したもの。後に吉凶の判断に用いられた。
名称 | 読み | 意味 |
---|---|---|
建 | たつ | 物事を建て生じる日 |
除 | のぞく | 障碍を取り除く日 |
満 | みつ | 全てが満たされる日 |
平 | たいら | 物事を公平に分ける日 |
定 | さだん | 物事の善悪が定まる日 |
執 | とる | 物事を執り行う日 |
破 | やぶる | 勝負事に破れる日 |
危 | あやぶ | 危険が伴う日 |
成 | なる | 物事が成就する日 |
納 | おさん | 物事をとり納める日 |
開 | ひらく | 運が開ける日 |
閉 | とづ | 運が閉じる日 |
熟語
四字熟語
「開」の漢字を語中にもつ四字熟語9種を表にまとめる。
開雲見日 | 開巻有益 | 開源節流 |
開心見誠 | 開物成務 | 局面打開 |
転迷開悟 | 文明開化 | 門戸開放 |
開祖【かいそ】
浄土宗では法然を宗祖と呼び、中国の善導を高祖(コウソ)と呼ぶ場合には法然を元祖(ガンソ)と呼ぶ。
浄土真宗では法然を元祖、親鸞を宗祖・高祖・開山と呼ぶ。
禅宗では達磨(ダルマ)を祖師と呼ぶ。
疎開【そかい】
1943年(昭和18年)12月10日文部省は学童の縁故(エンコ)疎開を促進。1944年(昭和19年)1月26日内務省は東京と名古屋に疎開命令を出し、3月に疎開列車の第一陣が出発。同年8.4学童疎開の第一陣が上野を出発。
開炉【かいろ】
[暦]禅宗の行事の一つ。冬季防寒のため、毎年陰暦十月一日(または新暦十一月一日)から室内で炉や火鉢を使い始めること。
⇔へいろ(閉炉)参照ろびらき(炉開き)
。
開店【かいてん】
[経]([英語]locateastore)店を開業(創業)すること。店を設置すること。
新規開店、新装開店、開店セール
[経]([英語]openastore)店がその日の営業を開始すること。
開立【かいりつ】
[英語]extractionofcubicroot
[数]ある数の立方根を求めること。立方に開くこと。「かいりゅう(開立)」、「開立法」とも呼ぶ。
文字コード
「開」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+958B |
---|---|
JISX0213 | 1-19-11 |
戸籍統一文字番号 2 | 468000 |
住基ネット統一文字 | J+958B |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 10774 |
新大字典4 | 講談社 | 18179 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 13606 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 41233 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 12353 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「開」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 開の画数 :12画
- 開の部首 : 門
- 開の読み方:ケン・カイ・ひらける・ひらく・はだける・はだかる・あける・あく
- 開の意味 :あく/あける/開け放つ/花が咲く
ウサタロー