破とは、やぶる/やぶれる/壊す/壊れるなどの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、石部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 破 | |
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読み | 音読み | ハ 《外》ヒ |
訓読み | やぶ(る) やぶ(れる) 《外》わ(れる) |
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部首 | 石部 | |
画数 | 総画数 | 10画 |
部首内画数 | 石部5画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検6級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『破』の字には少なくとも、破・ 破・ 破れる・ 破れる・ 破るの5種の読み方が存在する。
意味
- やぶる。やぶれる。壊す。壊れる。「破壊・破棄(はき)・破却・破局・破砕・破船・破損・破竹・破片・破滅・小破・大破・中破・突破・難破・爆破・発破」
- 物事が立ち行かない。だめになる。「破鏡・破局・破産・破算・破綻(はたん)・破談・破約」
- 枠や決まりから外れる。「破戒・破格・破調・破倫・守破離・破廉恥」
- 打ち負かす。戦いで敵を負かす。「撃破・説破・打破・論破」
- やり抜く。最後までやり遂げる。「看破・走破・踏破・道破・読破・描破」
- 能/雅楽/芸能/連歌などにおける構成区分の一つ。「序破急」
破の用法:十二直
十二直【じゅうにちょく】とは、北極星を中心とした北斗七星の柄が示す方位を十二分割したもの。後に吉凶の判断に用いられた。
名称 | 読み | 意味 |
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建 | たつ | 物事を建て生じる日 |
除 | のぞく | 障碍を取り除く日 |
満 | みつ | 全てが満たされる日 |
平 | たいら | 物事を公平に分ける日 |
定 | さだん | 物事の善悪が定まる日 |
執 | とる | 物事を執り行う日 |
破 | やぶる | 勝負事に破れる日 |
危 | あやぶ | 危険が伴う日 |
成 | なる | 物事が成就する日 |
納 | おさん | 物事をとり納める日 |
開 | ひらく | 運が開ける日 |
閉 | とづ | 運が閉じる日 |
熟語
四字熟語
「破」の漢字を語中にもつ四字熟語10種を表にまとめる。
悪婦破家 | 石破天驚 | 破戒無慙 |
破顔一笑 | 破鏡重円 | 破鏡不照 |
破邪顕正 | 破竹之勢 | 破天荒解 |
破釜沈船 |
破夏【はげ】
[仏]外出しないで修行する安居(アンゴ)を中途でやめること。
また、安居中の禁足を破って外出すること。
「夏(ゲ)」は「夏安居(ゲアンゴ)」のこと。
破産【はさん】
財産を全(スベ)て失うこと。
「かまど(竈)を還(カエ)す」とも言う。かまど(竈、竃)。
発破【はっぱ】
鉱山や土木工事などで、岩石に細長い穴をあけて爆薬を詰め、点火して爆破すること。また、その点火またはその火薬。はっぱをかける(発破をかける、発破を掛ける)、たんぷ(タンプ)。
破門【はもん】
(expulsion)師が師弟の縁を絶って、門弟を追放すること。
門人から除名すること。
[宗]信徒の資格を奪って、宗門から追放すること。
破滅【はめつ】
破滅に導く
。
文字コード
「破」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+7834 |
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JISX0213 | 1-39-43 |
戸籍統一文字番号 2 | 269440 |
住基ネット統一文字 | J+7834 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 6568 |
新大字典4 | 講談社 | 10964 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 7919 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 24124 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 7702 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「破」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 破の画数 :10画
- 破の部首 : 石
- 破の読み方:ヒ・ハ・われる・やぶれる・やぶる
- 破の意味 :やぶる/やぶれる/壊す/壊れる
ウサタロー