「懸」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

懸とは、かける／かかる／吊り下げる／宙に浮く／決着がつかないなどの意味をもつ漢字。20画の画数をもち、心部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校在学中レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『懸』の字には少なくとも、懸ゲン・ 懸ケン・ 懸ケ・ 懸たるへだたる・ 懸けるかける・ 懸かるかかるの6種の読み方が存在する。

意味

1. かける。かかる。吊り下げる。宙に浮く。決着がつかない。「懸案・懸垂・懸崖・懸河・懸瀑(けんばく)・懸魚(げぎょ)・懸腕・懸賞・懸命・懸念(けねん)・懸想(けそう)」
2. へだたる。かけ離れる。「懸隔・懸絶」

熟語

四字熟語

「懸」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。

懸魚【げぎょ】

[建]屋根の破風(ハフ)の下に取り付けて、棟木(ムナギ)や桁(ケタ)の木口(コグチ)を隠す装飾・化粧板。
左右の破風板(ハフイタ)が合う拝(オガ)みの部分のものを「本(オモ)懸魚」、「拝み懸魚」、左右の下部のものを「降(クダリ)懸魚」、「脇懸魚」、「桁隠し」と呼ぶ。
本来は火災除けの意味で魚の形をしていたが、その他の形では猪目(イノメ)懸魚・蕪(カブラ)懸魚・梅鉢懸魚・六葉懸魚などがある。

懸命【けんめい】

「一所懸命(イッショケンメイ)」の略称。
いっしょけんめい(一所懸命)
。

胴懸【どうがけ】

山鉾(ヤマボコ)の左右の側面を飾る錦織(ニシキオリ)。やまぼこ(山鉾)。
。

笠懸【かさがけ】

[古]鎌倉時代に武芸の修練のため盛んに行われた騎射(キシャ)の一つ。
もと綾藺笠(アヤイガサ)を的(マト)にして射るもの。後世にはまるい板に革を張り、中にワラ・毛などを入れてふくらませた物を的とした。

懸崖【けんがい】

切り立った、険(ケワ)しい崖(ガケ)。断崖(ダンガイ)・絶壁(ゼッペキ)。
けんがいづくり(懸崖作り)
。

文字コード

「懸」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「懸」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。