獄とは、牢屋/罪人を監禁する場所などの意味をもつ漢字。14画の画数をもち、犬部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。
字体 | 獄 | |
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読み | 音読み | ゴク 《外》ギョク |
訓読み | 《外》うった(える) 《外》ひとや |
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部首 | 犬部 | |
画数 | 総画数 | 14画 |
部首内画数 | 犬部11画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検3級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『獄』の字には少なくとも、獄・ 獄・ 獄・ 獄えるの4種の読み方が存在する。
意味
熟語
四字熟語
「獄」の漢字を語中にもつ四字熟語4種を表にまとめる。
阿鼻地獄 | 八大地獄 | 片言折獄 |
無間地獄 |
獄門【ごくもん】
獄屋の門、牢獄(ロウゴク)の門。
斬首(ザンシュ)に処せられた罪人の首を獄屋の門に晒(サラ)すこと。
[歴]江戸時代、磔(ハリツケ)につぐ重い刑罰。
監獄【かんごく】
[古][法]死刑・自由刑の言渡しを受けた者、および勾留(コウリュウ)された刑事被疑者・刑事被告人などを拘禁する施設。
受刑者を拘禁する懲役監・禁錮監・拘留場と、被告人・被疑者を拘留する拘置監があった。
現在、名称としては、受刑者を拘禁する刑務所・少年刑務所と、被告人・被疑者を勾留する拘置所を使用する。
獄卒【ごくそつ】
牢獄で、囚人を取り扱う下級の役人。牢屋(ロウヤ)の番人。
「獄丁(ゴクテイ)」、「押丁(オウテイ)」、「看守(カンシュ)」とも呼ぶ。
獄丁【ごくてい】
[仏]獄卒(ゴクソツ)と同じ。
ごくそつ(獄卒)
。
出獄【しゅつごく】
[法]受刑者が釈放されて刑務所(監獄)を出ること。
俗に「出所」とも呼ぶ。かりしゃくほう(仮釈放)、かりしゅつごく(仮出獄)。
文字コード
「獄」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+7344 |
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JISX0213 | 1-25-86 |
戸籍統一文字番号 2 | 231480 |
住基ネット統一文字 | J+7344 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 5776 |
新大字典4 | 講談社 | 9734 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 7001 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 20603 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 6855 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「獄」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 獄の画数 :14画
- 獄の部首 : 犬
- 獄の読み方:ゴク・ギョク・ひとや・うったえる
- 獄の意味 :牢屋/罪人を監禁する場所
ウサタロー