畏とは、おそれる/怖気づく/怖がる/怯えるなどの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、田部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校卒業/大学/一般レベルの漢字とされる。
字体 | 畏 | |
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読み | 音読み | イ 《外》ワイ 《外》エ |
訓読み | おそ(れる) 《外》かしこ(い) 《外》かしこ(まる) |
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部首 | 田部 | |
画数 | 総画数 | 9画 |
部首内画数 | 田部4画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検2級 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『畏』の字には少なくとも、畏・ 畏・ 畏・ 畏まる・ 畏い・ 畏れるの6種の読み方が存在する。
意味
熟語
四字熟語
「畏」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
後生可畏 |
無畏【むい】
[仏]恐れるところがないこと。
[仏]大衆の中で畏(オソ)れはばかることなく説法する仏の境地・仏の姿。
「無所畏(ムショイ)」とも呼ぶ。
四無畏【しむい】
[仏]無畏とは「畏(オソ)れはばかることなく説法する仏の境地」で、以下の四つの要素があるとされる。
【1】総持不忘(ソウジフモウ):自分が聞いた総(ス)べての教えをしっかりと記憶して忘れないこと。
【2】尽知法薬(ジンチホウヤク):医者が患者の病気の種類や症状の軽重に応じて薬の処方を変えるように、衆生(シュジョウ)の機根(キコン)・欲望・性質・心の持ち方に適応した教えの処方を知り尽(ツク)くしていること。
無畏施【むいせ】
[仏]財施(ザイセ)・法施(ホウセ)とともに三施の一つ。
一切の衆生に何ものに対しても恐れることのないように、無畏を施(ホドコ)すこと。むい(無畏)。
無所畏【むしょい】
[仏]むい(無畏)
。
善無畏【ぜんむい】
[梵]Subhakarasimha(シュバカラシンハ)、[中国語]Shanwuwei
[人]真言七祖の第三、真言八祖の第五(637~735)。東インドのオリッサ国の王子とも、中インドのマガダ国の王子ともいわれる。
王位を捨てて仏門に入り、ナーランダー寺(那爛陀寺)の達磨掬多(ダルマキクタ)から密教を学ぶ。
文字コード
「畏」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+754F |
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JISX0213 | 1-16-58 |
戸籍統一文字番号 2 | 244210 |
住基ネット統一文字 | J+754F |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 6064 |
新大字典4 | 講談社 | 10165 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 7353 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 21778 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 7175 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「畏」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 畏の画数 :9画
- 畏の部首 : 田
- 畏の読み方:ワイ・エ・イ・かしこまる・かしこい・おそれる
- 畏の意味 :おそれる/怖気づく/怖がる/怯える
ウサタロー