遍とは、あまねく/広く行きわたる/隅から隅まで余すところがないなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、辵部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校在学中レベルの漢字とされる。
| 字体 | 遍 | |
|---|---|---|
| 読み | 音読み | ヘン |
| 訓読み | 《外》あまね(く) | |
| 部首 | 辵部 | |
| 画数 | 総画数 | 12画 |
| 部首内画数 | 辵部9画 | |
| 国語施策 | 常用漢字 | |
| JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
| 漢字検定 | 漢検準2級 | |
| 日本語能力検定 | JLPT N1 | |
書き方・読み方
書き方

読み方
『遍』の字には少なくとも、遍・ 遍くの2種の読み方が存在する。
意味
熟語
四字熟語
「遍」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
| 読書百遍 |
百万遍【ひゃくまんべん】
百万回。
(転じて)非常に多くの回数。
[仏]百万遍念仏の略称。
ベラ/遍等/倍良【べら】
[魚]スズキ目(Perciformes)ベラ科(Labridae)の海魚。
。
遍照【へんしょう】
[梵]vairocana(ヴァイローチャナ)
[仏]へんじょう(遍照)。
遍照【へんしょう】
[梵]vairocana(ヴァイローチャナ)
[仏](法身の光明が)あまねく世界を照らすこと。「へんしょう(遍照)」とも呼ぶ。だいにちにょらい(大日如来。
アカベラ/赤倍良/赤遍羅【あかべら】
[魚]キュウセンのメス(雌)。
きゅうせん(キュウセン、求仙、九仙、気宇仙)
。
文字コード
「遍」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
| Unicode 1 | U+904D |
|---|---|
| JISX0213 | 1-42-55 |
| 戸籍統一文字番号 2 | 441640 |
| 住基ネット統一文字 | J+904D |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
| 書籍 | 出版社 | 検字番号 |
|---|---|---|
| 角川大字源3 | 角川書店 | 10225 |
| 新大字典4 | 講談社 | 17218 |
| 新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 12873 |
| 大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 39001’ |
| 大漢語林8 | 大修館書店 | 11612 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「遍」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「遍」についての総括
- 遍の画数 :12画
- 遍の部首 : 辵
- 遍の読み方:ヘン・あまねく
- 遍の意味 :あまねく/広く行きわたる/隅から隅まで余すところがない
以上で「遍」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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