附とは、つく/つける/付き従うなどの意味をもつ漢字。8画の画数をもち、阜部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 附 | |
---|---|---|
読み | 音読み | フ 《外》ブ 《外》ホウ |
訓読み | 《外》つ(く) 《外》つ(ける) |
|
部首 | 阜部 | |
画数 | 総画数 | 8画 |
部首内画数 | 阜部5画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検準2級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『附』の字には少なくとも、附・ 附・ 附・ 附ける・ 附くの5種の読み方が存在する。
意味
- つく。つける。付き従う。類義語:付「附加・附近・附随・附属・附帯・附着・附録・貼附・添附」
- 渡す。「附与・下附・寄附・交附・納附・配附・返附」
- 頼む。かけて問う。「附議・附託」
- 届ける。「廻附・送附」
熟語
四字熟語
「附」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。
阿附迎合 | 牽強附会 |
付子/附子【ぶす】
[薬]ぶし(付子、附子)
。
付子/附子【ぶし】
[薬]トリカブト(鳥兜、鳥甲)の根茎(烏頭<ウズ>)の汁を日に晒(サラ)して作った生薬。
アルカロイドの一種で中枢神経毒のアコニチン(aconitine)を含む毒薬。
鎮痛薬・麻酔薬・興奮薬・強心薬とし、痛風・リューマチ・神経痛・脚気などの鎮痛、胃腸機能亢進や利尿剤に用いる。
付箋/附箋【ふせん】
現在は貼(ハ)って、きれいに剥(ハ)がせるタイプが主流。
「ふせんし(付箋紙、附箋紙)」、「おしがみ(押紙、押し紙)」とも呼ぶ。ぽすといっと(ポストイット)。
四谷見附【よつやみつけ】
[歴]江戸城外堀の門。
毛利秀就が担当し1639(寛永16)築造。
江戸時代の橋は甲州街道から外(ソ)れていて区設四谷見附小売市場前にあり、「喰(ク)い違(チガ)い」と呼ばれていた。
付箋紙/附箋紙【ふせんし】
ふせん(付箋、附箋)
。
文字コード
「附」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+9644 |
---|---|
JISX0213 | 1-41-77 |
戸籍統一文字番号 2 | 471900 |
住基ネット統一文字 | J+9644 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 10854 |
新大字典4 | 講談社 | 18310 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 13708 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 41606 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 12458 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「附」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「附」についての総括
- 附の画数 :8画
- 附の部首 : 阜
- 附の読み方:ホウ・ブ・フ・つける・つく
- 附の意味 :つく/つける/付き従う
以上で「附」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。