「範」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

範とは、のり／手本となる型などの意味をもつ漢字。15画の画数をもち、竹部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『範』の字には少なくとも、範バン・ 範ハン・ 範のり・ 範いがたの4種の読み方が存在する。

意味

1. のり。手本となる型。「範型・範士・範例・規範・師範・典範・文範・模範」
2. 区切られた枠。「範囲・範疇(はんちゅう)」
3. 行き渡る。及ぶ。「広範」

熟語

四字熟語

「範」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。

洪範【こうはん】

天下を治める、模範(モハン)となる大法。
『書経』周書の編名。古代中国、夏(カ)王朝の始祖禹(ウ)が尭(ギョウ)・舜(シュン)以来の思想を整理・集大成したといわれ、天の常道と治世の要道が書かれた天下の大法。

範／笵【はん】

[中国語]fan

竹のわく。または竹のわくをかぶせること。
普通「範」を用いる。

師範学校【しはんがっこう】

[歴][教]小学校・国民学校の教員を養成した旧制の学校。1872年(明治5年)設立。1943年(昭和18年)女子師範学校を併合。

皇室典範【こうしつてんぱん】

[法]皇室に関する事項を規定する法律。
皇位継承・皇族の範囲・摂政設置・皇室会議・天皇および皇族の身分などを定める。1889年(明治22年)制定の旧皇室典範は大日本帝国憲法と同格の最高法であったが、第二次世界大戦後に廃止。

洪範九疇【こうはんきゅうちゅう】

『書経』の洪範に記されている政治道徳に関する九原則。
五行・五事・八政・五紀・皇極・三徳・稽疑・庶徴・五福の九つの範疇(ハンチュウ)。
古代中国、夏(カ)王朝の始祖禹(ウ)が定めたとされる。

文字コード

「範」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「範」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。