「被」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、おおう/覆いかぶせる/包むなどの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、衣部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。

漢字「被」
字体
読み 音読み
《外》
訓読み こうむ()
《外》おお()
《外》かず(ける)
《外》かぶ(せる)
《外》かぶ()
部首 衣部
画数 総画数 10画
部首内画数 衣部5画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検4級
日本語能力検定 JLPT N2

書き方・読み方

書き方

被_書き方
被の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、被るこうむる被るかぶる被せるかぶせる被けるかずける被うおおうの7種の読み方が存在する。

意味

  1. おおう。いかぶせる。む。「被覆・被膜・被毛・外被・光被・包被・被子植物」
  2. かぶる。る。う。「被服・被布」
  3. こうむる。ける。「被害・被災・被弾・被毒・被爆」
  4. …らる。…される。受身の助字。「被疑・被告・被選・加被(かび)・被相続人・被保険者」

熟語

四字熟語

「被」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。

「被」が入る四字熟語
被褐懐玉ひかつかいぎょく 被髪纓冠ひはつえいかん

半被/法被【はっぴ】

[服]日本風の着衣の一種。背に屋号などを染め抜いたもの。はんてん(半纏、袢纏、半天)。

花被【かひ】

[植]花の萼(ガク)と花弁の区別がないとき、これらを総称していう。単子葉植物などに多く見られる。
アヤメなど花被が内外2輪に区別される場合、外側を外花被、内側を内花被という。

被昇天【ひしょうてん】

[英語]theAssumption

[宗]せいぼひしょうてん(聖母被昇天)

地被植物【ちひしょくぶつ】

[英語]groundcover

[植]地表を低く被(オオ)う植物の総称。ササ(笹)類・シバ(芝)・クローバーなどの草本や、蘚苔(センタイ)類など。
畔(アゼ)・裸地や庭園の下草に植えて、雑草の生育抑制や景観の形成、斜面の土流防止などに利用される。

姉さん被り【あねさんかぶり】

[服]女性が働くときの手拭(テヌグ)いのかぶり方。
手拭いを広げて中央を額(ヒタイ)にあて、頭を軽く包むように両側を後ろに回し、その一端を頭上に折り返すもの。
日本髪でも乱れないかぶり方。

文字コード

「被」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「被」の文字コード一覧
Unicode 1 U+88AB
JISX0213 1-40-79
戸籍統一文字番号 2 388960
住基ネット統一文字 J+88AB

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「被」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 9036
新大字典4 講談社 15209
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 11572
大漢和辞典6 7 大修館書店 34222
大漢語林8 大修館書店 10391

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

まとめ

「被」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「被」についての総括
  1. 被の画数 :10画
  2. 被の部首 : 衣
  3. 被の読み方:ビ・ヒ・こうむる・かぶる・かぶせる・かずける・おおう
  4. 被の意味 :おおう/覆いかぶせる/包む
以上で「被」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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