着とは、きる/服などを身につけるなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、羊部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 着 | |
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読み | 音読み | チャク ジャク |
訓読み | き(せる) つ(く) つ(ける) 《高》き(る) |
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部首 | 羊部 目部 |
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画数 | 総画数 | 12画 |
部首内画数 | 羊部6画 目部7画 |
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国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検8級 | |
日本語能力検定 | JLPT N4 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『着』の字には少なくとも、着・ 着・ 着ける・ 着く・ 着る・ 着せるの6種の読み方が存在する。
意味
- きる。服などを身につける。対義語:脱「着衣・着帯・着脱・着帽・着用」
- つく。くっつく。隙間を開けない。「着床・着色・着氷・活着・吸着・膠着(こうちゃく)・収着・接着・定着・土着・粘着・付着・密着・癒着」
- 届く。行きつく。辿りつく。「着国・着順・着信・着水・着席・着地・着任・着陸・後着・先着・到着・発着・漂着・未着・離着」
- 気にする。心にかける。「愛着・執着・頓着(とんちゃく)・恋着」
- 落ちつく。決まりがつく。「着実・横着・決着・沈着・落着」
- つける。関わりをもつ。「着意・着眼・着工・着手・着想・着目」
- 《囲碁》石を打つこと。「着手・終着・冗着・正着・先着・敗着」
- 衣服の数を数える語。「一着・着数」
- 強調する助字の一つ。著の俗字。「撞着(どうちゃく)・瞞着(まんちゃく)・悶着(もんちゃく)・逢着(ほうちゃく)」
熟語
四字熟語
「着」の漢字を語中にもつ四字熟語5種を表にまとめる。
穏着沈黙 | 自家撞着 | 大処着墨 |
着眼大局 | 沈着冷静 |
下着【したぎ】
[服]保温または体形を整えるため、肌(ハダ)に直接着る衣類。
シャツ・パンツ・パンティー・褌(フンドシ)・腰巻(コシマキ)などの類。
「肌着(ハダギ)」、「肌衣(ハダギヌ)」、「アンダーウエア([英語]underwear)」、「アンダーウェア」、「アンダークロージング(underclothing)」、「アンダーガーメント(undergarment)」とも呼ぶ。
着形【きなり】
着物をきた形。着たまま。
。
下着【げちゃく】
都から地方へ到着すること。下向(ゲコウ)。
賑やかな地から鄙びた所へ到着すること。
袴着【はかまぎ】
幼児に初めて袴を着せ、成長を祝う儀式。
古くは多く三歳、平安以降は男女の別なく五歳から七歳の間に吉日を選んで行われた。
江戸時代に五歳男児のみが行うようになり、次第に陰暦十一月月十五日に定着し、男女三歳の髪置き・女子七歳の帯解きとともに七・五・三の祝いの一環となった。
巾着【きんちゃく】
[古]江戸時代、私娼(シショウ)のこと。
[古]江戸時代、遊郭の隠語で客のこと。
略して「金茶」とも呼んだ。
文字コード
「着」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+7740 |
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JISX0213 | 1-35-69 |
戸籍統一文字番号 2 | 261760 |
住基ネット統一文字 | J+7740 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 6442 |
新大字典4 | 講談社 | 10729 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 9311 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 | 7569 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
第3学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「着」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 着の画数 :12画
- 着の部首 : 羊,目
- 着の読み方:チャク・ジャク・つける・つく・きる・きせる
- 着の意味 :きる/服などを身につける
ウサタロー