「脱」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、ぬぐ/ぬげる/服や体表を覆うものを取り去るなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、肉部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。

漢字「脱」
字体
読み 音読み ダツ
《外》タツ
《外》エツ
《外》タイ
訓読み ()
(げる)
部首 肉部
画数 総画数 11画
部首内画数 肉部7画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検4級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

脱_書き方
脱の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ダツタツタイエツ脱げるぬげる脱ぐぬぐの6種の読み方が存在する。

意味

  1. ぬぐ。ぬげる。や体表をうものをる。対義語:「脱衣・脱穀・脱皮・脱帽・着脱」
  2. ぬける。束縛からぬけす。れる。れる。「脱肛・脱却・脱臼・脱税・脱獄・脱出・脱線・脱走・脱退・脱腸・脱兎・脱法・逸脱・離脱」
  3. く。ける。せる。「脱脂・脱臭・脱色・脱水・脱毛・脱力・虚脱・剝脱(はくだつ)」
  4. ちる。ちる。「脱字・脱文・脱落・脱漏・誤脱・漏脱」
  5. 俗世間からぬける。かられる。「解脱(げだつ)・洒脱(しゃだつ)」

熟語

四字熟語

「脱」の漢字を語中にもつ四字熟語5種を表にまとめる。

「脱」が入る四字熟語
円転滑脱えんてんかつだつ 円融滑脱えんゆうかつだつ 軽妙洒脱けいみょうしゃだつ
処女脱兎しょじょだっと 脱俗超凡だつぞくちょうぼん

脱兎【だっと】

逃げるウサギ(兎)。
(転じて)非常に速いこと。
脱兎のごとく、脱兎の勢い

解脱【げだつ】

[梵]vimoksa/vimukti/moksa

[仏]煩悩(ボンノウ)の束縛(ソクバク)から解放されて、安らかな悟(サト)りの境地に達すること。
煩悩を解脱して涅槃(ネハン)を得る。

脱疽【だっそ】

[医]外界に接する生体の一部が壊疽(エソ)をおこし組織が脱落すること。その疾患(シッカン)。えそ(壊疽)。

脾脱疽【ひだっそ】

[病]たんそびょう(炭疽病)

脱落歯【だつらくし】

[医]にゅうし(乳歯)

文字コード

「脱」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「脱」の文字コード一覧
Unicode 1 U+8131
JISX0213 1-35-06
戸籍統一文字番号 2 329480
住基ネット統一文字 J+8131

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「脱」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 7916
新大字典4 講談社 13175
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 9598
大漢和辞典6 7 大修館書店 29539’
大漢語林8 大修館書店 4752

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

まとめ

「脱」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「脱」についての総括
  1. 脱の画数 :11画
  2. 脱の部首 : 肉
  3. 脱の読み方:ダツ・タツ・タイ・エツ・ぬげる・ぬぐ
  4. 脱の意味 :ぬぐ/ぬげる/服や体表を覆うものを取り去る
以上で「脱」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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