徐とは、おもむろ/ゆっくり/緩やか/穏やかなどの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、彳部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。
字体 | 徐 | |
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読み | 音読み | ジョ 《外》ショ |
訓読み | 《外》おもむろ | |
部首 | 彳部 | |
画数 | 総画数 | 10画 |
部首内画数 | 彳部7画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検3級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『徐』の字には少なくとも、徐・ 徐・ 徐の3種の読み方が存在する。
意味
徐の用法:九州(中華)
九州(中華)【きゅうしゅう】とは、古代中国における中華全土を分けた九つの州。九州説は諸説あり、まとめた場合は十二州とされる。中国語では「世界」「天下」の意味をもつ。
州名 | 冀州 | 兗州 | 青州 | 徐州 | 揚州 | 荊州 |
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略字 | 冀 | 兗 | 青 | 徐 | 揚 | 荊 |
州名 | 豫州 | 梁州 | 雍州 | 幽州 | 営州 | 并州 |
略字 | 豫 | 梁 | 雍 | 幽 | 営 | 并 |
熟語
徐福【じょふく】
[中国語]XuFu
[人]中国の秦代の方士(道教の道士)(BC.278~?)。始皇帝の命を受け、莫大な財宝と男女三千人を伴い、不老不死の仙薬(太歳)を求めて東海の三神山(サンシンザン)に出立し、そのまま帰らなかったという人物。
「徐市(XuShi)(ジョ・フツ)」とも呼ぶ。
徐市【じょふつ】
[中国語]XuShi
[人]じょふく(徐福)。
徐脈【じょみゃく】
[英語]bradycardia(ブラディカーディア)
[医]不整脈(arrhythmia)の一種。脈拍数が1分間60以下に減少した状態。また、その脈。
徐州【じょしゅう】
[中国語]Xuzhou
中国東部、江蘇省(JiangsuSheng)(コウソショウ)北部の都市。
「シュイチョウ(徐州)」とも呼ぶ。1938年(昭和13年)5月日中両軍の大会戦ののち、日本軍が占領。
やおら/徐ら【やおら】
[副]そっと・静かに・おもむろに・そろそろ。
静かに、ゆっくりと動作を始めること。
「やわら」とも言う。
文字コード
「徐」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5F90 |
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JISX0213 | 1-29-89 |
戸籍統一文字番号 2 | 114290 |
住基ネット統一文字 | J+5F90 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 2700 |
新大字典4 | 講談社 | 4668 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 3363 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 10110 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 3249 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「徐」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「徐」についての総括
- 徐の画数 :10画
- 徐の部首 : 彳
- 徐の読み方:ジョ・ショ・おもむろ
- 徐の意味 :おもむろ/ゆっくり/緩やか/穏やか
以上で「徐」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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