「無」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、ない/存在しないなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、火部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「無」
字体
読み 音読み
訓読み ()
部首 火部
画数 総画数 12画
部首内画数 火部8画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検7級

書き方・読み方

書き方

無_書き方
無の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、無いないの3種の読み方が存在する。

意味

  1. ない。存在しない。対義語:
    • ム。「無益・無我・無休・無形・無効・無罪・無償・無情・無職・無人・無尽・無線・無駄・無断・無恥・無名・無理・無料・無論・有無・皆無・虚無・絶無」
    • ブ。「無事・無精・無難・無礼」
  2. りなくい。えられない。
    • ム。「無数・無等・無辺・無量」
  3. しくわない。さない。
    • 「無視・無道・無法」

熟語

四字熟語

「無」の漢字を語中にもつ四字熟語70種を表にまとめる。

「無」が入る四字熟語
安穏無事あんのんぶじ 一望無垠いちぼうむぎん 慇懃無礼いんぎんぶれい
有象無象うぞうむぞう 永遠無窮えいえんむきゅう 海内無双かいだいむそう
廓然無聖かくねんむしょう 感慨無量かんがいむりょう 完全無欠かんぜんむけつ
疑事無功ぎじむこう 金甌無欠きんおうむけつ 群竜無首ぐんりゅうむしゅ
兼愛無私けんあいむし 高潔無比こうけつむひ 広大無辺こうだいむへん
高枕無憂こうちんむゆう 公平無私こうへいむし 国士無双こくしむそう
古今無双ここんむそう 三界無安さんがいむあん 三界無宿さんがいむしゅく
遮二無二しゃにむに 縦横無尽じゅうおうむじん 生死無常しょうじむじょう
諸行無常しょぎょうむじょう 諸法無我しょほうむが 仁者無敵じんしゃむてき
清浄無垢せいじょうむく 聖人無夢せいじんむむ 清淡虚無せいたんきょむ
他言無用たごんむよう 忠勇無双ちゅうゆうむそう 痛烈無比つうれつむひ
天衣無縫てんいむほう 天下無敵てんかむてき 天壌無窮てんじょうむきゅう
天地無用てんちむよう 当代無双とうだいむそう 南無三宝なむさんぼう
破戒無慙はかいむざん 百載無窮ひゃくさいむきゅう 無事安穏ぶじあんのん
無事息災ぶじそくさい 平穏無事へいおんぶじ 無為自然むいしぜん
無学無識むがくむしき 無学文盲むがくもんもう 無我夢中むがむちゅう
無間地獄むけんじごく 無始無終むしむしゅう 無私無偏むしむへん
無常迅速むじょうじんそく 無声無臭むせいむしゅう 無駄方便むだほうべん
無知蒙昧むちもうまい 無手勝流むてかつりゅう 無二無三むにむさん
無念無想むねんむそう 無病息災むびょうそくさい 無明長夜むみょうじょうや
無欲恬淡むよくてんたん 無理算段むりさんだん 無量無辺むりょうむへん
問答無用もんどうむよう 唯一無二ゆいいつむに 有厚無厚ゆうこうむこう
有口無行ゆうこうむこう 融通無碍ゆうずうむげ 有名無実ゆうめいむじつ
勇猛無比ゆうもうむひ

南無【なむ】

[梵]namas/namo/nama

[仏]帰依(キエ)・帰命頂礼(キミョウチョウライ)。
「那謨(ナモ)」とも呼ぶ。きみょう(帰命)、おん(オン)。

四無【しむ】

[仏]しむげ(四無礙、四無碍)

無言【むごん】

ものを言わないこと。しゃべらないでいること。
「むげん(無言)」とも呼ぶ。

無学【むがく】

学問・知識のないこと。
無学文盲
[仏]むがくい(無学位)

田無【たなし】

[Romaji]Tanashi

[古]たなしし(田無市)
[交]たなしえき(田無駅)

文字コード

「無」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「無」の文字コード一覧
Unicode 1 U+7121
JISX0213 1-44-21
戸籍統一文字番号 2 215290
住基ネット統一文字 J+7121

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「無」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 5481
新大字典4 講談社 9252
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 6661
大漢和辞典6 7 大修館書店 19113
大漢語林8 大修館書店 6635

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第4学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「無」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「無」についての総括
  1. 無の画数 :12画
  2. 無の部首 : 火
  3. 無の読み方:ム・ブ・ない
  4. 無の意味 :ない/存在しない
以上で「無」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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