犯とは、おかす/そむく/掟や戒律を破るなどの意味をもつ漢字。5画の画数をもち、犬部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校5年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 犯 | |
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読み | 音読み | ハン 《外》ボン |
訓読み | 《中》おか(す) | |
部首 | 犬部 | |
画数 | 総画数 | 5画 |
部首内画数 | 犬部2画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検6級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『犯』の字には少なくとも、犯・ 犯・ 犯すの3種の読み方が存在する。
意味
- おかす。そむく。掟や戒律を破る。
- ハン。「犯意・犯科・犯逆・犯行・犯罪・犯跡・犯則・犯人・違犯・共犯・再犯・初犯・侵犯・防犯」
- ボン。「不犯」
- つみびと。罪を犯した人。「犯人・主犯・共犯・従犯・戦犯・常習犯」
- 刑の回数を数える語。「一犯」
熟語
四字熟語
「犯」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
一生不犯 |
戦犯【せんぱん】
戦争犯罪または戦争犯罪人の略。えーきゅうせんぱん(A級戦犯)。
。
女犯【にょぼん】
[仏]僧侶が戒律を犯して女性と情交すること。
。
知能犯【ちのうはん】
[法]暴行・脅迫によらずに、知能を利用して犯す罪。またはその犯人。
詐欺(サギ)罪・横領(オウリョウ)罪・偽造(ギゾウ)罪・背任(ハイニン)罪など。
真犯人【しんはんにん】
犯罪捜査や探偵小説などで、犯人と推測されていた人物(星)以外に、あとから現れた確証のある本当の犯罪者。ほし(星)、ほんぼし(ホンボシ、本星)。
「新犯人」は誤り。
犯土日/椎日【つちび】
[Romaji]tsuchibi/tsuchi-bi
[暦]つち(犯土、土、椎、槌)。
文字コード
「犯」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+72AF |
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JISX0213 | 1-40-40 |
戸籍統一文字番号 2 | 227470 |
住基ネット統一文字 | J+72AF |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 5681 |
新大字典4 | 講談社 | 9588 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 6894 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 20238 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 6761 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。
第5学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「犯」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「犯」についての総括
- 犯の画数 :5画
- 犯の部首 : 犬
- 犯の読み方:ボン・ハン・おかす
- 犯の意味 :おかす/そむく/掟や戒律を破る
以上で「犯」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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