鋼とは、はがね/鍛えて質を上げた硬い鉄/炭素を僅かに含む鉄などの意味をもつ漢字。16画の画数をもち、金部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校6年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 鋼 | |
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読み | 音読み | コウ |
訓読み | 《中》はがね | |
部首 | 金部 | |
画数 | 総画数 | 16画 |
部首内画数 | 金部8画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検5級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『鋼』の字には少なくとも、鋼・ 鋼の2種の読み方が存在する。
意味
熟語
四字熟語
「鋼」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
百錬成鋼 |
和鋼【わはがね】
[冶]たたら製鉄で得られる粗鋼の「けら」を破砕・選別して得られる銑鉄(センテツ)(製鋼原料)。
「わこう(和鋼)」とも呼び、良質のものは「玉鋼(タマハガネ)」と呼ぶ。たたらせいてつ(たたら製鉄、踏鞴製鉄)、けら(けら)。
玉鋼【たまはがね】
日本古来のたたら製鉄で砂鉄からつくられる、良質の和鋼(ワハガネ)の美称。
木炭で精錬して炭素を多く含み、鍛錬すると丈夫な鋼(ハガネ)(刃金)になることから、日本刀や神社仏閣の和釘などの製作に用いる。わはがね(和鋼)、たたらせいてつ(たたら製鉄、踏鞴製鉄)、わくぎ(和釘)。
和鋼【わこう】
[冶]わはがね(和鋼)
。
付け鋼/付鋼【つけはがね】
[工]焼いた地金(錬鉄<レンテツ>)に鋼を鉄蝋(テツロウ)で接着すること。また、その加工法。
全鋼(ゼンコウ)と異なり、鍛造(タンゾウ)と同様に焼き入れができる。
鋼筆【こうひつ】
からすぐち(烏口)
([中国語]gangbi)中国語で、ペン([英語]pen)。
。
文字コード
「鋼」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+92FC |
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JISX0213 | 1-25-61 |
戸籍統一文字番号 2 | 459760 |
住基ネット統一文字 | J+92FC |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 10604 |
新大字典4 | 講談社 | 17865 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 13381 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 40509 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 12110 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第6学年の配当漢字として公示される。
第6学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「鋼」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 鋼の画数 :16画
- 鋼の部首 : 金
- 鋼の読み方:コウ・はがね
- 鋼の意味 :はがね/鍛えて質を上げた硬い鉄/炭素を僅かに含む鉄
ウサタロー