襲とは、おそう/おそいかかる/不意打ちするなどの意味をもつ漢字。22画の画数をもち、衣部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 襲 | |
---|---|---|
読み | 音読み | シュウ 《外》ジュウ |
訓読み | おそ(う) 《外》かさ(ねる) 《外》かさね 《外》つ(ぐ) |
|
部首 | 衣部 | |
画数 | 総画数 | 22画 |
部首内画数 | 衣部16画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『襲』の字には少なくとも、襲・ 襲・ 襲ぐ・ 襲・ 襲ねる・ 襲うの6種の読み方が存在する。
意味
- おそう。おそいかかる。不意打ちする。「襲撃・襲来・奇襲・逆襲・急襲・強襲・空襲・夜襲・来襲」
- つぐ。後を継ぐ。受け継ぐ。引き継ぐ。「襲爵・襲蔵・襲封・襲名・襲用・因襲・世襲・踏襲」
- かさね。そろい。重ねた衣。重ね着をする。「襲衣・衣一襲」
熟語
桜襲【さくらがさね】
[服]襲(カサネ)の色目の一つ。表は白で裏は濃い葡萄染(エビゾメ)など、諸説がある。春に着用。
熊襲建【くまそたける】
[Romaji]KumasoTakeru
[日本神話]『古事記』による九州の熊襲の首長の一人。女装した日本武尊によって弟の出雲建(イズモタケル)とともに征伐される。やまとたけるのみこと(日本武尊、倭建命)。
山吹襲【やまぶきがさね】
[服]襲(カサネ)の色目の一つ。表は朽ち葉(クチバ)色、裏は黄色。
「花山吹(ハナヤマブキ)」、「山吹の花」とも呼ぶ。
紅梅襲【こうばいがさね】
[服]襲(カサネ)の色目の一つ。表は白または紅、裏は蘇芳(スオウ)、春の装束。
「紅梅」、「紅梅色」とも呼ぶ。
撫子襲【なでしこがさね】
[服]襲(カサネ)の色目の一つ。表は紅梅、裏は青で、夏の装束。
参考からなでしこ(唐撫子)
。
文字コード
「襲」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+8972 |
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JISX0213 | 1-29-17 |
戸籍統一文字番号 2 | 394540 |
住基ネット統一文字 | J+8972 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 9156 |
新大字典4 | 講談社 | 15437 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 11729 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 34717 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 10364 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「襲」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「襲」についての総括
- 襲の画数 :22画
- 襲の部首 : 衣
- 襲の読み方:ジュウ・シュウ・つぐ・かさね・かさねる・おそう
- 襲の意味 :おそう/おそいかかる/不意打ちする
以上で「襲」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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