害とは、損なう/傷つける/悪い状態にする/壊すなどの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、宀部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 害 | |
---|---|---|
読み | 音読み | ガイ 《外》カイ 《外》カツ |
訓読み | 《外》そこ(なう) 《外》わざわ(い) |
|
部首 | 宀部 | |
画数 | 総画数 | 10画 |
部首内画数 | 宀部7画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検7級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『害』の字には少なくとも、害・ 害・ 害・ 害い・ 害なうの5種の読み方が存在する。
意味
- 損なう。傷つける。悪い状態にする。壊す。対義語:益「害悪・害虫・加害・殺害・傷害・自害・侵害」
- じゃま。邪魔をする。妨げる。「障害・阻害・妨害・要害」
- 災い。不幸な事件。災難。禍。対義語:利「凶害・災害・惨害・干害・水害・公害・冷害」
熟語
四字熟語
「害」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。
利害得失 |
蠧害【とがい】
書物や衣類をシミ(衣魚、蠧魚)に食い破られる害。
物事を害すること。また、その害。
不害【ふがい】
[梵]ahimsa
[宗]あひんさ(アヒンサ)。
毒害【どくがい】
毒を飲ませて殺害すること。
「毒殺(ドクサツ)」とも呼ぶ。
甚だしくそこなうこと。
同害刑【どうがいけい】
[羅]talio
[法]たりお(タリオ)。
食害/蝕害【しょくがい】
虫・鳥・獣などが野山の植物や農作物を食い荒らすこと。
それによる被害。
保護したシカが増えすぎ、食害で木が枯れる
。
文字コード
「害」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+5BB3 |
---|---|
JISX0213 | 1-19-18 |
戸籍統一文字番号 2 | 081710 |
住基ネット統一文字 | J+5BB3 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 2072 |
新大字典4 | 講談社 | 3495 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 2570 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 | 2519 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
第4学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「害」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「害」についての総括
- 害の画数 :10画
- 害の部首 : 宀
- 害の読み方:ガイ・カツ・カイ・わざわい・そこなう
- 害の意味 :損なう/傷つける/悪い状態にする/壊す
以上で「害」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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