摩とは、する/さする/手などで擦るなどの意味をもつ漢字。15画の画数をもち、手部に分類される。日本では常用漢字に定められており、高校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 摩 | |
---|---|---|
読み | 音読み | マ 《外》ビ 《外》バ 《外》ミ |
訓読み | 《外》こす(る) 《外》さす(る) 《外》す(る) |
|
部首 | 手部 | |
画数 | 総画数 | 15画 |
部首内画数 | 手部11画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検準2級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『摩』の字には少なくとも、摩・ 摩・ 摩・ 摩・ 摩る・ 摩る・ 摩るの7種の読み方が存在する。
意味
- する。さする。手などで擦る。類義語:磨「摩擦・摩滅・摩耗・按摩(あんま)・肩摩・減摩・不摩」
- 磨く。研ぐ。類義語:磨「摩崖(まがい)・摩砕・研摩」
- 近づく。迫る。届く。「摩天楼」
- 梵語の音訳。「摩訶(まか)・摩耶(まや)・護摩」
熟語
四字熟語
「摩」の漢字を語中にもつ四字熟語2種を表にまとめる。
僧伽藍摩 | 摩頂放踵 |
志摩【しま】
[Romaji]Shima
[歴]旧国名。東海道十五ヶ国の一国。現在の三重県の半島部。蘇摩【そま】
[梵]soma
[インド神話][3]そーま(ソーマ)。
多摩【たま】
[Romaji]Tama
たまし(多摩市)
たまく(多摩区)
[地]多摩川の略。
たまがわ(多摩川)
[歴][軍]旧日本海軍の軽巡洋艦、第五艦隊の旗艦。
。
夜摩【やま】
[梵]Yama
[仏]やまてん(夜摩天、耶摩天)。
護摩【ごま】
[梵]homa(ホーマ)
[仏]弘法大師が中国より伝えたという密教の秘法の一つ。経典に規定された形・寸法の火炉を持つ護摩壇(ゴマダン)を設け、不動明王(フドウミョウオウ)・愛染明王(アイゼンミョウオウ)などを本尊として招き、乳木(ニュウボク)・段木(ダンボク)と呼ばれる規定の護摩木(ゴマギ)を積んで焚き、その火中に五穀・五香などを投じ香油を注ぎ、願主の息災・増益・降伏・敬愛などを本尊に祈る。
護摩木は人の悩みや災難を、火は智慧や真理を表わし、智慧の火で煩悩を焚くことを象徴する。
文字コード
「摩」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+6469 |
---|---|
JISX0213 | 1-43-64 |
戸籍統一文字番号 2 | 142210 |
住基ネット統一文字 | J+6469 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 3533 |
新大字典4 | 講談社 | 5833 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 4275 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 12613’ |
大漢語林8 | 大修館書店 | 3808 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「摩」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「摩」についての総括
- 摩の画数 :15画
- 摩の部首 : 手
- 摩の読み方:ミ・マ・ビ・バ・する・さする・こする
- 摩の意味 :する/さする/手などで擦る
以上で「摩」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。