「殊」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、ことに/特に優れる/とりわけなどの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、歹部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。

漢字「殊」
字体
読み 音読み シュ
《外》ジュ
訓読み こと
部首 歹部
画数 総画数 10画
部首内画数 歹部6画
国語施策 常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検3級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

殊_書き方
殊の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、ジュシュことの3種の読み方が存在する。

意味

  1. ことに。れる。とりわけ。「殊勝・殊珍・殊功・殊勲・殊遇・殊恩・特殊」
  2. なる。う。にする。「殊別・殊異」

熟語

四字熟語

「殊」の漢字を語中にもつ四字熟語を表にまとめる。

「殊」が入る四字熟語
殊塗同帰しゅとどうき

文殊【もんじゅ】

[仏]もんじゅぼさつ(文殊菩薩)
三人寄れば文殊の知恵:みんなで話し合えば、すばらしい考えがうかぶ。
「文珠」は誤り。
岐阜県本巣郡(モトスグン)本巣町(モトスチョウ)の地名。

文殊師利【もんじゅしり】

[梵]Manjusri(マンジュシュリー)

[仏]文殊菩薩の名前、原語「マンジュシュリー」の音写(オンシャ)。
もんじゅぼさつ(文殊菩薩)

文殊菩薩【もんじゅぼさつ】

[梵]Manjusri、「文殊師利」と音写(オンシャ)し、妙徳(ミョウトク)・妙吉祥(ミョウキチジョウ)とも訳す。

[仏]仏の般若(ハンニャ)(智慧)をつかさどる菩薩。特に『般若経』では仏以上に重視される。

切戸文殊【きりどのもんじゅ】

京都智恩寺の通称。
ちおんじ(智恩寺)

文殊八大童子【もんじゅはちだいどうじ】

[仏]文殊菩薩の使者および眷属(ケンゾク)である八人の童子。
計設尼(ケシニ)・烏波(ウバ)計設尼・地慧幢(ジエドウ)・不思議慧(フシギエ)・請召(ショウジョウ)・救護慧(クゴエ)・光網(コウモウ)・無垢光(ムクコウ)の総称。
「八大童子」とも呼ぶ。

文字コード

「殊」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「殊」の文字コード一覧
Unicode 1 U+6B8A
JISX0213 1-28-76
戸籍統一文字番号 2 186630
住基ネット統一文字 J+6B8A

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「殊」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 4692
新大字典4 講談社 7916
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 5708
大漢和辞典6 7 大修館書店 16451
大漢語林8 大修館書店 5665

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表9」に採用される。

まとめ

「殊」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「殊」についての総括
  1. 殊の画数 :10画
  2. 殊の部首 : 歹
  3. 殊の読み方:ジュ・シュ・こと
  4. 殊の意味 :ことに/特に優れる/とりわけ
以上で「殊」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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