衰とは、おとろえる/勢いや力がなくなる/弱るなどの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、衣部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校卒業レベルの漢字とされる。
字体 | 衰 | |
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読み | 音読み | スイ 《外》サ 《外》セ 《外》シ 《外》サイ |
訓読み | おとろ(える) | |
部首 | 衣部 | |
画数 | 総画数 | 10画 |
部首内画数 | 衣部4画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検3級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『衰』の字には少なくとも、衰・ 衰・ 衰・ 衰・ 衰・ 衰えるの6種の読み方が存在する。
意味
熟語
四字熟語
「衰」の漢字を語中にもつ四字熟語3種を表にまとめる。
栄枯盛衰 | 盛者必衰 | 神経衰弱 |
五衰【ごすい】
[仏]天界に住む神々である天人(テンニン)が命尽きようとする前に、その身体に現れるという5種類の衰弱の様相。
五衰時の苦悩に比べたら、地獄の受苦もその16分の1に満たないという。
「天人五衰」、「天人の五衰」とも呼ぶ。
盛者必衰【せいじゃひっすい】
[仏]じょうしゃひっすい(盛者必衰)
。
盛者必衰【じょうしゃひっすい】
[仏]今は勢いが盛んな者も時が経(タ)てば必ず衰える、という現世の無常(ムジョウ)を表した言葉。
「しょうじゃひっすい(盛者必衰)」、「せいじゃひっすい(盛者必衰)」とも呼ぶ。しょうじゃひつめつ(生者必滅)。
神経衰弱【しんけいすいじゃく】
([ドイツ語]Neurasthenie)神経症の一種。
過度の疲労や緊張(ストレス)などで心身が消耗し、神経が過敏となっている症状。
神経系統の働きが低下して思考障害・集中困難を伴い、活動の意欲や仕事の能率が低下し、疲労感・脱力感・頭痛・肩こり・不眠などを感じる。
精神衰弱【せいしんすいじゃく】
[病]([フランス語]psychasthenie)フランスの精神医学者ジャネ(PierreJanet)が提唱した概念。
[病]しんけいすいじゃく(神経衰弱)
。
文字コード
「衰」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+8870 |
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JISX0213 | 1-31-74 |
戸籍統一文字番号 2 | 388420 |
住基ネット統一文字 | J+8870 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 9014 |
新大字典4 | 講談社 | 15161 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 11545 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 34127 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 10322 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
まとめ
「衰」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 衰の画数 :10画
- 衰の部首 : 衣
- 衰の読み方:セ・スイ・シ・サイ・サ・おとろえる
- 衰の意味 :おとろえる/勢いや力がなくなる/弱る
ウサタロー