鈍とは、にぶい/刃や刃物の切れ味が悪い/先が鋭くないなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、金部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 鈍 | |
---|---|---|
読み | 音読み | ドン 《外》トン |
訓読み | にぶ(い) にぶ(る) 《外》なま(る) 《外》にび 《外》のろ(い) |
|
部首 | 金部 | |
画数 | 総画数 | 12画 |
部首内画数 | 金部4画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N2 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『鈍』の字には少なくとも、鈍・ 鈍・ 鈍い・ 鈍る・ 鈍い・ 鈍・ 鈍るの7種の読み方が存在する。
意味
- にぶい。刃や刃物の切れ味が悪い。先が鋭くない。対義語:利「鈍器・鈍角・鈍刀・鈍磨・利鈍」
- のろい。愚か。感覚や脳の働きが悪い/重たい。動きが遅い。対義語:敏・鋭「鈍感・鈍行・鈍重・鈍痛・鈍麻・愚鈍・遅鈍」
- にび。濃いねずみ色。「鈍色(にびいろ)・青鈍(あおにび)・紫鈍(むらさきにび)」
熟語
魯鈍【ろどん】
[英語]moron
愚(オロ)かで、頭の働きが鈍(ニブ)いこと。愚鈍(グドン)。
[心]知能が8~12歳程度の成人。
愚鈍【ぐどん】
愚(オロ)かで、頭の働きが鈍(ニブ)いこと。
「魯鈍(ロドン)」とも呼ぶ。
。
鈍角【どんかく】
([英語]bluntangle、dullangle)緩やかな角度。
[数]([英語]obtuseangle)直角(90度)より大きく、2直角(180度)より小さい角。
⇔えいかく(鋭角)参照ちょっかく(直角)
。
鈍色【にぶいろ】
[色]にびいろ(鈍色)
。
鈍色【にびいろ】
[色]濃いねずみ色、薄墨色。昔、喪服に用いられた。
「にぶいろ」、「空五倍子色(ウツブシイロ)」とも呼ぶ。
文字コード
「鈍」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+920D |
---|---|
JISX0213 | 1-38-63 |
戸籍統一文字番号 2 | 456490 |
住基ネット統一文字 | J+920D |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 10511 |
新大字典4 | 講談社 | 17704 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 13220 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 40219 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 11944 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「鈍」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「鈍」についての総括
- 鈍の画数 :12画
- 鈍の部首 : 金
- 鈍の読み方:ドン・トン・のろい・にぶる・にぶい・にび・なまる
- 鈍の意味 :にぶい/刃や刃物の切れ味が悪い/先が鋭くない
以上で「鈍」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
誤字/脱字/間違い/その他ミスを見つけた方は、お問合せまでご連絡のほど宜しくお願いします。