「士」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

とは、おとこ/成年男性/官位をもつ男などの意味をもつ漢字。3画の画数をもち、士部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校4年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「士」
字体
読み 音読み
《外》
訓読み 《外》さむらい
部首 士部
画数 総画数 3画
部首内画数 士部0画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検7級
日本語能力検定 JLPT N1

書き方・読み方

書き方

士_書き方
士の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、さむらいの3種の読み方が存在する。

意味

  1. おとこ。成年男性。官位をもつ。「逸士・志士・処士・進士・紳士・士君子・士大夫」
  2. さむらい。の階級をもつ軍人。「士官・士気・士族・士卒・士道・士分・騎士・戦士・闘士・兵士・武士・勇士」
  3. ある資格をもった。「学士・楽士・棋士・助士・博士(はかせ)・文士・栄養士・会計士・技術士・社労士・税理士・代議士・弁護士・弁理士」
  4. 四民のつ。「士農工商」

士の用法:士農工商

士農工商【しのうこうしょう】とは、江戸時代の日本において存在したとされた身分制度。四民(しみん)とも。1990年代頃の研究により身分制度の説明として適当でないと結論付けられた。

四民の種類
身分・階級 武士 農民 職人 商人
略語

士の用法:階級(軍隊)

階級(軍隊)【かいきゅう】とは、軍事組織における指揮系統の格付け順位。一部の階級は名誉・功績で授与されるため、厳密な指揮系統ではないことがある。各国の軍によって階級区分の有無や役割が異なる。

軍隊の階級
元帥( 大元帥 元帥 次帥
士官(
将校
将官( 大将 中将 少将 准将
佐官( 大佐 中佐 少佐 准佐
尉官( 大尉 中尉 少尉 准尉
准士官 兵曹長 上等兵曹
下士官 曹長 軍曹 伍長
兵長 上等兵 一等兵 二等兵

熟語

四字熟語

「士」の漢字を語中にもつ四字熟語6種を表にまとめる。

「士」が入る四字熟語
貴顕紳士きけんしんし 国士無双こくしむそう 士気高揚しきこうよう
士魂商才しこんしょうさい 紳士協定しんしきょうてい 多士済々たしせいせい

富士【ふじ】

[Romaji]Fuji

[地]富士山の略称。
ふじさん(富士山)、ふじこう(富士講)、ふじづか(富士塚)
会津(アイヅ)富士:磐梯山(バンダイサン)(福島県)。
上田(ウエダ)富士:飯士山(イイジサン)(新潟県)。

居士【こじ】

[梵]grhapati(グリハパティ)

[仏] 「在家(ザイケ)の男子」の意味。
古代インドでは商工業者を主とする富豪をさし、中国では学徳が高くても仕官していない人を呼び、現在の日本では仏教に帰依(キエ)している在家の男子をいう。
[仏]三十三身(サンジュウサンシン)の一つ、五人身(ゴニシンシ)の一つ。

武士【ぶし】

[歴] [歴]江戸時代の身分制度、士農工商(シノウコウショウ)の第一階級(士)。はなはさくらぎひとはぶし(花は桜木人は武士)。
江戸時代の最下層:あしがる(足軽)明治以降:しぞく(士族)

士師【しし】

[英語]judge(ジャッジ)

[聖]古代イスラエルで、モーセの後継者ヨシュア(Joshua)からイスラエル最初の王サウル(Saul)の時までの約400年間、ユダヤ民族を指導した人々。ぎでおん(ギデオン)、さむそん(サムソン)、えふた(エフタ)。

下士【かし】

[国]下士官の略称。
かしかん(下士官)
[漢][歴]([中国語]xiashi)周代の士の階級で、上士(shangshi)・中士(zhongshi)の下の最下級の位。また、その階級の人。

文字コード

「士」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「士」の文字コード一覧
Unicode 1 U+58EB
JISX0213 1-27-46
戸籍統一文字番号 2 064560
住基ネット統一文字 J+58EB

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「士」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 1716
新大字典4 講談社 2867
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 2131
大漢和辞典6 7 大修館書店 5638
大漢語林8 大修館書店 2075

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第4学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第5学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「士」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「士」についての総括
  1. 士の画数 :3画
  2. 士の部首 : 士
  3. 士の読み方:ジ・シ・さむらい
  4. 士の意味 :おとこ/成年男性/官位をもつ男
以上で「士」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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