異体字「絲」については「絲(漢字)」をご覧ください。
糸とは、いと/きぬ糸/より糸などの意味をもつ漢字。6画の画数をもち、糸部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校1年生修了レベルの漢字とされる。
字体 | 糸 | |
---|---|---|
読み | 音読み | シ 《外》ベキ 《外》ミャク |
訓読み | いと | |
部首 | 糸部 | |
画数 | 総画数 | 6画 |
部首内画数 | 糸部0画 | |
国語施策 | 教育漢字・常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検10級 | |
日本語能力検定 | JLPT N2 |
字体 | 絲 |
---|---|
画数 | 12画 |
Unicode | U+7D72 |
JISX0213 | 1-69-15 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『糸』の字には少なくとも、糸・ 糸・ 糸・ 糸の4種の読み方が存在する。
意味
- いと。きぬ糸。より糸。「金糸・絹糸(けんし)・蚕糸(さんし)・製糸・綿糸・抜糸・撚糸(ねんし)」
- いと。いとのように細いもの。「菌糸・柳糸」
- 糸を張った楽器。弦楽器。八音の一つ。対義語:竹「糸竹・糸管」
- ごく僅か。非常に少ないこと。「糸毫(しごう)」
- 小数単位の一つ。一万分の一。「一糸」
糸の用法:八音
八音【はちおん】とは、中国古来における楽器の種別。素材を基に体系づけられており、全ての楽器は八種の素材から成ると考えられてきた。
八音 | 素材 | 楽器 |
---|---|---|
金 | 金属 | 銅鑼(ドラ)・鈴 |
石 | 石 | 石琴・編磬 |
糸 | 絹糸 | 琴・箏 |
竹 | 竹 | 竹笛・洞簫 |
匏 | 瓜・ひょうたん | 笙・竽(ウ) |
土 | 土・陶器 | 土笛・塤(シュン) |
革 | 動物の皮・革 | 鼓・建鼓 |
木 | 木 | 木琴・拍板 |
熟語
単糸【たんし】
精紡機から紡(ツム)ぎ出したままの糸。
縒(ヨ)りは軽く、これを何本か撚り合せて撚糸(ネンシ)(普通の糸)を作る。
「単撚糸(タンネンシ)」とも呼び、縒りの向きにより左撚単糸と右撚単糸がある。
生糸【きいと】
[英語]rawsilk
蚕(カイコ)の繭(マユ)をときほぐし、繊維をあわせて糸として繰(ク)りとったままで、まだ練(ネ)っていない絹(キヌ)の繰糸。くりいと(繰糸)、ねりいと(練糸)。
生糸はセリシンという物質が覆(オオ)われたままで、精練によって取り除かれた練糸では特有の感触と光沢が出てくる。
緯糸【ぬきいと】
織物の横糸。
単に「ぬき(緯)」とも呼ぶ。
⇔たていと(縦糸、経糸、経)
「よこいと(緯糸、緯)」とも読む。
平糸【ひらいと】
絹糸(キヌイト)の一種。
釜から繰り取ったまま、数本の生糸(キイト)を撚(ヨ)りをかけずに練り合せたもの。
柔らかく、刺繍(シシュウ)などに用いる。
糸貫【いとぬき】
[Romaji]Itonuki
いとぬきちょう(糸貫町)
[交]いとぬきえき(糸貫駅)
。
文字コード
「糸」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+7CF8 |
---|---|
JISX0213 | 1-27-69 |
戸籍統一文字番号 2 | 304280 |
住基ネット統一文字 | J+7CF8 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 7266 |
新大字典4 | 講談社 | 12079 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 8843 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 27221 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 8553 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
第2学年の配当漢字として公示される。
第1学年の配当漢字として公示される。
第1学年の配当漢字として公示される。
まとめ
「糸」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 糸の画数 :6画
- 糸の部首 : 糸
- 糸の読み方:ミャク・ベキ・シ・いと
- 糸の意味 :いと/きぬ糸/より糸
ウサタロー