越とは、こす/時・所の境を跳びこえる/移り渡るなどの意味をもつ漢字。12画の画数をもち、走部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 越 | |
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読み | 音読み | エツ 《外》オチ 《外》カツ 《外》ガチ 《外》オツ |
訓読み | こ(える) こ(す) 《外》こし |
|
部首 | 走部 | |
画数 | 総画数 | 12画 |
部首内画数 | 走部5画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N3 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『越』の字には少なくとも、越・ 越・ 越・ 越・ 越・ 越・ 越す・ 越えるの8種の読み方が存在する。
意味
- こす。時・所の境を跳びこえる。移り渡る。「越境・越権・越年・越冬」
- すぐれる。抜きんでている。普通の範囲・程度をこえて優れる。「卓越・優越・超越」
- 越国(こしのくに)の略称。「越前(えちぜん)・越中・越後(えちご)・越州・上越・加越能」
- 中国・中華人民共和国の春秋時代の国名。「呉越同舟」
- 南方の諸種族。越南(えつなん)(ベトナム)の略称。「中越紛争」
- 越【えつ】
-
[中国語]Yue
- [歴]中国南部に居住していた南方系民族。
- [歴]古代中国の春秋戦国時代の国(BC.600ころ~BC.334)。
諸侯国の一国で、中国南部の浙江(Zhejiang)(セッコウ)・江蘇(Jiangsu)(コウソ)・山東(Shandong)支配した。
都は会稽(Kuaiji)(カイケイ)。- BC.334,楚(Chu)(ソ)に滅ぼされる。
- 中国浙江省(ZhejiangSheng)(セッコウショウ)の別称。
せっこうしょう(浙江省)
越の用法:北陸道(行政区画)
北陸道(行政区画)【ほくりくどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の新潟県、富山県、石川県、福井県にまたがる地域をさす。
北陸道 | ||
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律令国名 | 州名 | 略字 |
若狭国 | 若州 | 若 |
越前国 | 越州 | 越 |
加賀国 | 加州 | 加 |
能登国 | 能州 | 能 |
越中国 | 越州 | 越 |
越後国 | 越州 | 越 |
佐渡国 | 佐州渡州 | 佐渡 |
熟語
四字熟語
「越」の漢字を語中にもつ四字熟語4種を表にまとめる。
越畔之思 | 呉越同舟 | 殺伐激越 |
超仏越祖 |
越【えつ】
[中国語]Yue
[歴]中国南部に居住していた南方系民族。[歴]古代中国の春秋戦国時代の国(BC.600ころ~BC.334)。
諸侯国の一国で、中国南部の浙江(Zhejiang)(セッコウ)・江蘇(Jiangsu)(コウソ)・山東(Shandong)支配した。
越す【こす】
[自動]「行く」・「来る」の敬語。
ようこそお越しくださいました。
「お来しください」は誤表記。
戸越【とごし】
[Romaji]Togoshi
東京都品川区中央部の地名。
戸越銀座
[交]とごしえき(戸越駅)
。
越劇【えつげき】
[中国語]yueju
[劇]中国、浙江省紹興地方から始まった伝統的な地方演劇(ミュージカル)。上海では女優だけの演劇となる。きょうげき(京劇)、せんげき(川劇)。
越谷【こしがや】
[Romaji]Koshigaya
こしがやし(越谷市)
[交]こしがやえき(越谷駅)
。
文字コード
「越」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+8D8A |
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JISX0213 | 1-17-59 |
戸籍統一文字番号 2 | 420810 |
住基ネット統一文字 | J+8D8A |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
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角川大字源3 | 角川書店 | 9740 |
新大字典4 | 講談社 | 16453 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 12362 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 37110 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 11106 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「越」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「越」についての総括
- 越の画数 :12画
- 越の部首 : 走
- 越の読み方:ガチ・カツ・オツ・オチ・エツ・こし・こす・こえる
- 越の意味 :こす/時・所の境を跳びこえる/移り渡る
以上で「越」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
おねがい
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