惟とは、近称の指示代名詞/この、これ、ここなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、心部に分類される。日本では人名用漢字に定められており、大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 惟 | |
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読み | 音読み | イ ユイ ビ ミ |
訓読み | おも(う) これ ただ |
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部首 | 心部 | |
画数 | 総画数 | 11画 |
部首内画数 | 心部8画 | |
国語施策 | 人名用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検準1級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
目次
書き方・読み方
書き方
読み方
『惟』の字には少なくとも、惟・ 惟・ 惟・ 惟・ 惟・ 惟・ 惟うの7種の読み方が存在する。
意味
熟語
阿惟越致【あゆいおっち】
[梵]avinivartaniya(アヴィニヴァルタニーヤ)
[仏]菩薩(ボサツ)の階位の名。将来仏(ホトケ)になることが決定(ケツジョウ)して、ふたたび迷いに苦しめられる二乗(ニジョウ)や凡夫(ボンプ)へあともどりしない境地。「あびばっち(阿毘跋致、阿(「革」偏+「卑」:補助7141)跋致)」、「おゆいおっち(阿惟越致)」とも呼ぶ。
半跏思惟像【はんかしいぞう】
[美]仏像彫刻の一形式。
半跏趺坐(ハンカフザ)で台座(椅子)に坐(スワ)る倚坐像(イザゾウ)。
台座に掛け、左足を垂らし、右足を曲げて左膝に乗せて、右手を頬のあたりに挙げ、左手は左膝または右足首に添え、思惟(考えにふける)する姿。
神ながら/随神/惟神【かんながら】
[副詞]神であるがままに。
神ながらの道(神道)
「な」は格助詞「の」に同じく、「から」は「性質・本性・性格」の意味。
。
半跏思惟像【はんかしゆいぞう】
[美]はんかしいぞう(半跏思惟像)
。
神ながらの道/惟神の道【かんながらのみち】
[宗]神道(シントウ)の別称。
神代から伝わってきた、人為を加えない日本固有の道。
。
文字コード
「惟」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+60DF |
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JISX0213 | 1-16-52 |
戸籍統一文字番号 2 | 121520 |
住基ネット統一文字 | J+60DF |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 2892 |
新大字典4 | 講談社 | 4982 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 3570 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 10820 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 3554 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「惟」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「惟」についての総括
- 惟の画数 :11画
- 惟の部首 : 心
- 惟の読み方:ユイ・ミ・ビ・イ・ただ・これ・おもう
- 惟の意味 :近称の指示代名詞/この、これ、ここ
以上で「惟」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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