茜とは、あかね/あかね色/アカネの根で染めた赤色/やや黒ずんだ赤い色などの意味をもつ漢字。9画の画数をもち、艸部に分類される。日本では人名用漢字に定められており、大学もしくは一般レベルの漢字とされる。
字体 | 茜 | |
---|---|---|
読み | 音読み | セン |
訓読み | あかね | |
部首 | 艸部 | |
画数 | 総画数 | 9画 |
部首内画数 | 艸部6画 | |
国語施策 | 人名用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検準1級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『茜』の字には少なくとも、茜・ 茜の2種の読み方が存在する。
意味
- 茜【あかね】
-
- [植]あかね(アカネ、茜)
- 茜の根からとった染料。媒染剤の種類や量により茜色・緋色(ヒイロ)・橙色・黄色など広い色域に染められる。
主成分はアリザリン(alizarin)で、少量のプルプリン(purpurin)やシュードプルプリン(pseudopurpurin)などを含む。- 古代のミイラには茜染の布で包まれたものもあった。
- [色]茜色の略。
あかねいろ(茜色)- 赤根の意味。
熟語
茜【あかね】
[植]あかね(アカネ、茜)
茜の根からとった染料。媒染剤の種類や量により茜色・緋色(ヒイロ)・橙色・黄色など広い色域に染められる。
主成分はアリザリン(alizarin)で、少量のプルプリン(purpurin)やシュードプルプリン(pseudopurpurin)などを含む。
茜色【あかねいろ】
[色]黒味かがった濃い赤。
C=0,M=100,Y=60,B=35。
ベニバナ(紅花)の染料は高価なため、茜(アカネ)や蘇芳(スオウ)で染めたものを「似紅(ニセベニ)」とも呼ぶ。
茜裏【あかねうら】
アカネ(茜)で染めた木綿の裏地。
高価なベニバナ(紅花)の替りにアカネで染めたことから安物を指す。
参考にせべに(似紅)
[古]飯盛女(メシモリオンナ)や下女の代名詞。
茜さす【あかねさす】
[枕詞]日・昼・紫・君にかかる。日の光で赤く照り映(ハ)える様子にも用いる。
『万葉集』額田王(ヌカタノオオキミ):「あかねさす紫野(ムラサキノ)行き標野(シメノ)行き/野守(ノモリ)は見ずや君が袖(ソデ)振る」。
アカネ/茜【あかね】
[学名]Rubiaargy/Rubiaakane
[植]リンドウ目(Gentianales)アカネ科(Rubiaceae)アカネ属(Rubia)の多年生蔓草(ツルクサ)。原野に自生。茎は方形中空でトゲがあり、葉はハート形で4個づつ輪生。
文字コード
「茜」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+831C |
---|---|
JISX0213 | 1-16-11 |
戸籍統一文字番号 2 | 345510 |
住基ネット統一文字 | J+831C |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 8263 |
新大字典4 | 講談社 | 13738 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 10186 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | |
大漢語林8 | 大修館書店 | 9423 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
まとめ
「茜」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
- 茜の画数 :9画
- 茜の部首 : 艸
- 茜の読み方:セン・あかね
- 茜の意味 :あかね/あかね色/アカネの根で染めた赤色/やや黒ずんだ赤い色
ウサタロー