「転」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

異体字「轉」については「轉(漢字)」をご覧ください。

とは、ころがす/ころがる/回す/巡るなどの意味をもつ漢字。11画の画数をもち、車部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校3年生修了レベルの漢字とされる。

漢字「転」
字体
読み 音読み テン
訓読み ころ(がす)
ころ(がる)
ころ(げる)
ころ()
《外》うた()
《外》うつ()
《外》くるり
《外》(ける)
《外》まろ()
部首 車部
画数 総画数 11画
部首内画数 車部4画
国語施策 教育漢字・常用漢字
JIS漢字水準 JIS第1水準
漢字検定 漢検8級
日本語能力検定 JLPT N4
異体字「轉」
字体
画数 18画
Unicode U+8F49
JISX0213 1-77-59

書き方・読み方

書き方

転_書き方
転の書き順【筆順】

読み方

』の字には少なくとも、テン転ぶまろぶ転ぶころぶ転げるころげる転がるころがる転がすころがす転けるこけるくるり転るうつる転たうたたの10種の読み方が存在する。

意味

  1. ころがす。ころがる。す。る。
    • テン。「転回・運転・回転・空転・公転・自転・旋転・輪転」
  2. ころぶ。ひっくりる。
    • テン。「転倒・転落・横転・逆転・動転」
  3. わる。変化する。
    • テン。「転化・転訛(てんか)・転嫁(てんか)・転換・転義・転向・転身・転注・転売・転用・暗転・一転・陰転・機転・急転・好転・変転・陽転・流転(るてん)」
  4. うつる。場所/位置をす。立場がわる。
    • テン。「転移・転園・転記・転居・転業・転校・転室・転写・転出・転職・転地・転入・転任・移転・栄転」
  5. 《漢詩》絶句の第三句。
    • テン。「転句・起承転結」
  6. わず。なんとなく。
    • うたた。「転寝(うたたね)」

転の用法:絶句

絶句【ぜっく】とは、《漢詩》四句で構成される代表的な詩型の一つ。起承転結(起承転合)とも。

絶句の種類
四句 きく しょうく てんく けっく
内容 説明 展開 転化 締括

熟語

四字熟語

「転」の漢字を語中にもつ四字熟語17種を表にまとめる。

「転」が入る四字熟語
有為転変ういてんぺん 円転滑脱えんてんかつだつ 延年転寿えんねんてんじゅ
回心転意かいしんてんい 冠履転倒かんりてんとう 急転直下きゅうてんちょっか
三界流転さんがいるてん 七転八起しちてんはっき 七転八倒しちてんばっとう
生死流転しょうじるてん 心機一転しんきいってん 生生流転せいせいるてん
転迷開悟てんめいかいご 万物流転ばんぶつるてん 本末転倒ほんまつてんとう
輪廻転生りんねてんしょう 流転輪廻るてんりんね

流転【るてん】

[楽]藤田まさと作詞、阿部武雄作曲の歌謡曲。
歌は上原敏。1937年(昭和12年)7月レコード発売。

転石【てんせき】

[Romaji]tenseki

[地]岩盤から離れ、流水などに押し流されたり、崖下などに転落している岩石の破片。
転石、苔(コケ)生(ム)せず:Arollingstonegathersnomoss.
道端や河原などに転がっている丸い自然石。
[建]のいし(野石)

側転【そくてん】

[英語]cartwheel

[運]左右に開脚して両腕を斜め上方に伸ばし、側方に片手をついて回転しながら他方の手をついて、1回転すること。
また、その連続技。ちゅうがえり(宙返り)、ばくてん(バク転)。

転路器【てんろき】

[交]てんてつき(転轍機、転てつ機)

バク転【ばくてん】

[英語]backhandspring

[俗][運]後方に反り返って体を後転させること。
両手を着いて回転するものと、助走して体を横にひねりながらまたはトランポリンなどで手を使わずに後方宙返りするものがある。
「バック転」、「後ろ返り」とも呼ぶ。

文字コード

「転」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

「転」の文字コード一覧
Unicode 1 U+8EE2
JISX0213 1-37-30
戸籍統一文字番号 2 432600
住基ネット統一文字 J+8EE2

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

「転」の検字番号一覧
書籍 出版社 検字番号
角川大字源3 角川書店 9953
新大字典4 講談社 16823
新潮日本語漢字辞典5 新潮社 12567
大漢和辞典6 7 大修館書店 38234’
大漢語林8 大修館書店 11332

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1958年(昭和33年)
学年別漢字配当表(昭和33年)に掲載
昭和36年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第4学年の配当漢字として公示される。
1977年(昭和52年)
学年別漢字配当表(昭和52年)に掲載
昭和55年度より実施される、小学校学習指導要領(文部省)の付録「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
1989年(平成元年)
学年別漢字配当表(平成元年)に掲載
平成4年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表
9」に
第3学年の配当漢字として公示される。
2010年(平成22年)11月
改定常用漢字表に掲載
文化審議会からの答申を受けて、平成22年内閣告示第ニ号の「改定常用漢字表10」に採用される。
2017年(平成29年)
学年別漢字配当表(平成29年)に掲載
令和2年度より実施される、小学校学習指導要領(文部科学省)の別表「学年別漢字配当表」に
第3学年の配当漢字として公示される。

まとめ

「転」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。

「転」についての総括
  1. 転の画数 :11画
  2. 転の部首 : 車
  3. 転の読み方:テン・まろぶ・ころぶ・ころげる・ころがる・ころがす・こける・くるり・うつる・うたた
  4. 転の意味 :ころがす/ころがる/回す/巡る
以上で「転」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。

ウサタロー

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