「近」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ

近とは、ちかい／距離がちかい／場所の隔たりが短く小さいなどの意味をもつ漢字。7画の画数をもち、辵部に分類される。日本では教育漢字、常用漢字に定められており、小学校2年生修了レベルの漢字とされる。

書き方・読み方

書き方

読み方

『近』の字には少なくとも、近ゴン・ 近コン・ 近キン・ 近いちかいの4種の読み方が存在する。

意味

1. ちかい。距離がちかい。場所の隔たりが短く小さい。近景・対義語：遠「近海・近郊・近視・近所・近接・近辺・近隣・遠近・至近・接近・側近・卑近・付近」
2. 時間的にちかい。このごろ。「近詠・近刊・近況・近近・近作・近時・近日・近信・近代・近年・近来・最近・輓近(ばんきん)」
3. 人間関係がちかい。身内。家来。「近因・近縁・近侍・近親・親近・近衛(このえ)」
4. ちかづく。迫ること。「近接・接近」
5. 似ていること。「近似」
6. 近江国(おうみのくに)の略称。「近州」

近の用法：東山道(行政区画)

東山道(行政区画)【とうさんどう】とは、飛鳥時代以降における地域区分および行政区画の一つ。五畿七道の一道に数えられる。
現在の青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、滋賀県にまたがる地域をさす。

熟語

四字熟語

「近」の漢字を語中にもつ四字熟語4種を表にまとめる。

右近【うこん】

[歴]右近衛府(ウコンエフ)の略称。
うこんえふ(右近衛府)
[植]右近の橘の略称。
うこんのたちばな(右近の橘)
川柳集『誹風柳多留』：春左近夏は―が匂ふ也。

近畿【きんき】

都に近い地域。きない(畿内)。
[国]京都に近い地域。

近鉄【きんてつ】

[交]近畿日本鉄道(株)の略称。
きんきにほんてつどう(近畿日本鉄道)
。

近世【きんせい】

([英語]moderntimes)今に近い世。ちかごろ(近頃)。
[歴]([英語]modernage)歴史の時代区分の一つ。

近事男【ごんじなん】

[仏]うばそく(優婆塞)
。

文字コード

「近」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する

文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁／団体／組織によって各用途ごとに管理されている。

検字番号

検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典／漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。

辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。

国語施策

まとめ

「近」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。