致とは、いたす/移す/招く/来させる/届けるなどの意味をもつ漢字。10画の画数をもち、至部に分類される。日本では常用漢字に定められており、中学校在学中レベルの漢字とされる。
字体 | 致 | |
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読み | 音読み | チ |
訓読み | いた(す) | |
部首 | 至部 | |
画数 | 総画数 | 10画 |
部首内画数 | 至部4画 | |
国語施策 | 常用漢字 | |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 | |
漢字検定 | 漢検4級 | |
日本語能力検定 | JLPT N1 |
書き方・読み方
書き方
読み方
『致』の字には少なくとも、致・ 致すの2種の読み方が存在する。
意味
- いたす。移す。招く。来させる。届ける。「引致・招致・送致・誘致・拉致(らち)」
- 行き着く。きわめる。つくす。「致死・致傷・致知・致命・一致・合致・極致」
- 趣き。ありさま。様子。「雅致・筆致・品致・風致・ 文致」
- 官職などを辞める。仕事を返す。「致仕・致事」
- いたす。「する」の謙譲語・丁寧語。「致す」
熟語
四字熟語
「致」の漢字を語中にもつ四字熟語6種を表にまとめる。
一致団結 | 格物致知 | 言行一致 |
言文一致 | 忠孝一致 | 満場一致 |
致仕【ちし】
官職を辞すること。
「辞任」、「致禄(チロク)」、「隠退」とも呼ぶ。
郷里に帰る場合は「帰老(キロウ)」とも呼ぶ。
拘致【こうち】
[梵]koti
[仏]くてい(倶胝)。
拉致【らっち】
らち(ら致、拉致)
。
馴致【じゅんち】
(人・動物・機械などを)なれさせること。なじませること。
なじませて、次第にある状態になるようにすること。
致仕/致事【ちじ】
ちし(致仕)
。
文字コード
「致」の漢字をコンピュータで取り扱うために策定された各文字規格を紹介する
Unicode 1 | U+81F4 |
---|---|
JISX0213 | 1-35-55 |
戸籍統一文字番号 2 | 336440 |
住基ネット統一文字 | J+81F4 |
文字ごとに採番された各種コードは、互いに異なる識別番号を持ち、管轄業務を担う省庁/団体/組織によって各用途ごとに管理されている。
検字番号
検字番号とは、各出版社が刊行した漢字辞典/漢和辞典に記載されている検索字を効率よく探すための識別コードである。
書籍 | 出版社 | 検字番号 |
---|---|---|
角川大字源3 | 角川書店 | 8047 |
新大字典4 | 講談社 | 13402 |
新潮日本語漢字辞典5 | 新潮社 | 9760 |
大漢和辞典6 7 | 大修館書店 | 30149 |
大漢語林8 | 大修館書店 | 9170 |
辞書の巻頭や巻末、別巻などに記載された検字番号を用いることで、漢字の掲載ページ・掲載位置を容易に特定することができる。
国語施策
1946年(昭和21年)11月
当用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和21年内閣告示第三十二号の「当用漢字表」に採用される。
1981年(昭和56年)10月
常用漢字表に掲載
国語審議会からの答申を受けて、昭和56年内閣告示第一号の「常用漢字表」に採用される。
まとめ
「致」の画数・部首・書き順・読み方・意味について、もう一度おさらいする。
「致」についての総括
- 致の画数 :10画
- 致の部首 : 至
- 致の読み方:チ・いたす
- 致の意味 :いたす/移す/招く/来させる/届ける
以上で「致」の字の解説は終わりです。今後とも受験勉強・資格取得・自己学習にモジナビをお役立てください。
ウサタロー
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